第60回
●浅川の野鳥・今と昔 日野の自然を守る会 金子凱彦
昔(1882年)の浅川の調査記録と現在(2026年)の記録を比べながら、浅川の野鳥
たちの変遷をみます。
●昔と同じ調査地とコース
浅川は陣馬山麓に源を発し八王子市、日野市を流れ多摩川に合流する延長30kmの
一級河川です。調査方法は浅川左岸の日野市民プール(川辺堀之内190番地先)から
上流の一番橋を通りグランド(多摩川から4.4kmの位置)までの約2kmを歩き野鳥
の種類と数を記録します。当時の堤防は現在のように舗装されていなく、自転車で通
るのも危険という時代もあったが、浅川をとりまく自然環境は今日と比べはるかに多
様性に富んでいた。
●昔の<調査>結果
1982年2月27日<9:25~11:30>くもり
①ダイサギ2 ②コサギ9 ③カルガモ49 ④コガモ232 ⑤ヒドリガモ32
⑥オナガガモ502 ⑦ハシビロガモ32 ⑧ミコアイサ3♀ ⑨トビ2 ⑩キジ2♂♀
⑪イカルチドリ5 ⑫イソシギ2 ⑬タシギ3 ⑭キジバト23 ⑮カワセミ2(♂1)
⑯ヒバリ9 ⑰キセキレイ1 ⑱ハクセキレイ10 ⑲セグロセキレイ7 ⑳タヒバリ5
㉑ヒヨドリ7 ㉒ジョウビタキ2♂♀ ㉓ツグミ18 ㉔ウグイス1 ㉕ホオジロ7
㉖カシラダカ22 ㉗アオジ1 ㉘カワラヒワ85 ㉙スズメ118 ㉚ムクドリ13
㉛ハシボソガラス3 ㉜ベニスズメ6(♂1♀5) 〇アヒル7
<コメント>
〇2月も下旬になり冬鳥のカモたちが減っている。前回調査(1/23)ではコガモ547羽
→今回232羽、オナガガモ906羽→502羽になっている。留鳥のカルガモも80羽→49羽に
減っている。
●今の<調査>結果
2026年2月10日<8:40~10:30> 晴れ
①キジ1♂ ②カルガモ3 ③コガモ20± ④キジバト5 ⑤カワウ4 ⑥アオサギ2
⑦ダイサギ8 ⑧コサギ1 ⑨オオバン1 ⑩ヒメアマツバメ5 ⑪イカルチドリ2
⑫トビ1 ⑬モズ5♂ ⑭オナガ16 ⑮ハシボソガラス3 ⑯ハシブトガラス1
⑰シジュウカラ4 ⑱ヒヨドリ12 ⑲ウグイス1 ⑳メジロ3 ㉑ムクドリ45
㉒ツグミ4 ㉓ジョウビタキ5(♂1♀4) ㉔スズメ10 ㉕ハクセキレイ4
㉖セグロセキレイ3 ㉗カワラヒワ23 ㉘ホオジ4 ㉙カシラダカ26 ㉚アオジ5
㉛オオジュリン2 ㉜ドバト37 ㉝ガビチョウ1
<コメント>
〇20羽ほどのコガモが水面をすれすれに上流に飛ぶが姿を見失い、正確にカウントが
できなかった。
〇鳴きながらイカルチドリが水辺に降りるともう1羽が飛び立つ、2羽で旋回する。
〇モズが5羽と多かった、すべて雄であった。
〇ジョウビタキも5羽と多かった。日枝神社西公園の雄以外はすべて雌であった。
〇市民プールと日枝神社間の河川敷にカシラダカ多い。ここでオオジュリンを観察す
る。なおベニマシコの情報もここであったが筆者は確認できなかった。
2026年2月18日<8:40~10:30>くもりのち晴れ
①キジ2♂♀ ②カルガモ3 ③コガモ3+ ④キジバト5 ⑤カワウ3 ⑥アオサギ5
⑦ダイサギ4 ⑧オオバン1 ⑨イカルチドリ2 ⑩タシギ1 ⑪モズ5♂ ⑫オナガ5
⑬ハシボソガラス9 ⑭シジュウカラ4 ⑮ヒヨドリ4 ⑯メジロ18 ⑰ムクドリ40
⑱ツグミ12 ⑲ジョウビタキ3(♂1♀2) ⑳スズメ70 ㉑キセキレイ1
㉒ハクセキレイ3 ㉓セグロセキレイ2 ㉔タヒバリⅠ ㉕カワラヒワ33
㉖ベニマシコ3(♂1) ㉗ホオジロ13 ㉘カシラダカ50 ㉙アオジ8 ㉚オオジュリンⅠ
㉛ドバト32 ㉜ガビチョウ1
<コメント>
〇水面で採食中のコガモを見るが枯草に隠れて正確な数は分からなかった。
〇前回同様にコガモと一緒にオオバンを確認するが、視界が悪い、1羽確認するのみ。
〇水門前を飛ぶタシギを確認する、今冬もフィールドに飛来していると思うが、今ま
で観察できなかった。
なお本会会員の小久保雅之さんが一番橋下流で撮影したタシギを会報に投稿している。
〇市民プールと日枝神社前の河川敷(3.2K地点)でオオジュリン、ベニマシコを観察
する。周辺ではカシラダカの群れが飛び交う。
〇スズメ、カシラダカ、カワラヒワなど小鳥が多かった。
2026年2月23日<8:40~10:40>くもりのち晴れ
①キジ1 ②カルガモ2 ③キジバト4 ④カワウ3 ⑤アオサギ1 ⑥ダイサギ4
⑦コサギ2 ⑧イカルチドリ1 ⑨トビ1 ⑩チョウゲンボウ1 ⑪モズ2♂
⑫ハシボソガラス5 ⑬ハシブトガラス1 ⑭シジュウカラ1 ⑮ヒバリ2
⑯ヒヨドリ3 ⑰メジロ5 ⑱ムクドリ30 ⑲ツグミ4 ⑳ジョウビタキ2♂♀
㉑イソヒヨドリ1♀ ㉒スズメ35 ㉓キセキレイ1 ㉔ハクセキレイ4
㉕セグロセキレイ3 ㉖タヒバリⅠ ㉗カワラヒワ22 ㉘ホオジロ14
㉙カシラダカ17 ㉚アオジ4 ㉛オオジュリンⅠ ㉜ドバト7 ㉝ガビチョウ2
<コメント>
〇ヨシ原の上すれすれをチョウゲンボウが下流に飛ぶ、色のない枯草の中を茶褐色の
体が印象的だった。
〇2か所でヒバリが飛び立つ、羽を小刻みに震わせ飛ぶが鳴き声は聞こえなかった。
本日の最高気温23℃、あたたかい。
→関東地方で本日「春一番」が吹く。昨年は吹かず、24年は2月15日だった。
〇小鳥類が少なくなったようだが…、春はまだまだ。