第49回
●浅川の野鳥・今と昔 日野の自然を守る会 金子凱彦
昔(1980年、1881年)の浅川の調査記録と現在(2025年)の記録を比べながら、
浅川の野鳥たちの変遷をみています。
●45年前と同じ調査地とコース
浅川は陣馬山麓に源を発し八王子市、日野市を流れ多摩川に合流する延長30kmの
一級河川です。調査方法は浅川左岸の日野市民プール(川辺堀之内190番地先)から
上流の一番橋を通り運動場・豊田児童グランド(多摩川から4.4kmの位置)までの
1.5kmを歩き野鳥の種類と数を記録する。当時の堤防は現在のように舗装されてい
なく、自転車で通るのも危険という時代もあったが、浅川をとりまく自然環境は今日
と比べはるかに多様性に富んでいた。
なお2月でお知らせしたように1980年の記録が見つかりません。つきましては1981年
のセンサス記録と参考に1980年のField Noteの記録を掲載します。
●昔の<調査>結果
1981年3月23日<10:20~12:054>くもりのち晴れ(朝雨)
①コサギ18 ②カルガモ51 ③コガモ104(♂41♀50)④ヒドリガモ14(♂6♀8)
⑤オナガガモ3(♂2♀1) ⑥コジュケイ1 ⑦イカルチドリ1 ⑧クサシギ1 ⑨タシギ4
⑩ユリカモメ64± ⑪キジバト20 ⑫ヒバリ10 ⑬ツバメ1 ⑭イワツバメ5 ⑮ハクセキレイ9
⑯セグロセキレイ3 ⑰タヒバリ9 ⑱ジョウビタキ1♂ ⑲ツグミ14 ⑳ウグイス1 ㉑セッカ1
㉒ホオジロ5 ㉓カシラダカ14 ㉔アオジ2 ㉕カワラヒワ22 ㉖シメ1 ㉗スズメ47
㉘クドリ35 ㉙ハシボソガラス3 ㉚ドバト8 ㉛アヒル1(白)
<コメント>
〇70年代はドバトを記録しませんでしたが80年代になり記載するようになりました。
●今の<調査>結果
2025年3月10日<9:10~11:10> 晴れ
①キジ1♂ ②キジバト8 ③カワウ2 ④アオサギ2 ⑤ダイサギ5 ⑥コサギ1
⑦ヒメアマツバメ3 ⑧トビ2 ⑨カワセミ1♂ ⑩モズ7(♂5♀2) ⑪ハシボソガラス9
⑫ハシブトガラス3 ⑬シジュウカラ2 ⑭ヒバリ2 ⑮イワツバメ5 ⑯ヒヨドリ6
⑰ムクドリ33 ⑱ツグミ6 ⑲ジョウビタキ1♀ ⑳スズメ2 ㉑ハクセキレイ3
㉒セグロセキレイ1 ㉓カワラヒワ17 ㉔ホオジロ22 ㉕カシラダカ2 ㉖アオジ1
㉗ドバト29 ㉘ガビチョウ1
<コメント>
〇日枝神社でモズの雌雄を観察する、ペアになっているようだ。神社周辺では毎年営巣
している。なお前回(2/28)、Start地点で見た雌雄を探すが観察できなかった。
〇市民プールの下流側から駒形公園に続く広場で採食していたヒバリ2羽が飛び立ち高幡
橋方向に飛び去る。
〇一番橋周辺を飛ぶイワツバメ5羽を確認する、初認になる。
2025年3月20日<9:00~10:50> 晴れ
①キジ4(♂3♀1) ②カルガモ7 ③キジバト4 ④カワウ2 ⑤アオサギ1 ⑥ダイサギ1
⑦タゲリ1 ⑧タシギ2 ⑨クサシギ1 ⑩トビ2 ⑪ハイタカ1 ⑫カワセミ1 ⑬モズ7(♂4♀3)
⑭ハシボソガラス9 ⑮ハシブトガラス2 ⑯シジュウカラ4 ⑰イワツバメ15+ ⑱ヒヨドリ4
⑲ウグイス1 ⑳セッカ1 ㉑ムクドリ23 ㉒ツグミ16 ㉓ジョウビタキ1♀ ㉔スズメ6
㉕ハクセキレイ2 ㉖セグロセキレイ1 ㉗カワラヒワ14 ㉘ホオジロ16 ㉙カシラダカ6
㉚アオジ3 ㉛ドバト23 ㉜ガビチョウ2
<コメント>
〇市民プール前で、上流からふわふわと羽ばたきながらやって来る個体を確認、近く
に来ると体と翼の下面の白と黒が鮮やかで、よく目立った。この白と黒のパターンは?
高野図鑑を見ると矢張りタゲリであった。Fieldでは初めてであったが、下流の多摩川
との合流点では本種の記録がある。
〇一番橋上空のイワツバメの群れを狙うように、ハイタカがその周りをゆっくり旋回
していた。
〇モズのペアを3か所で観察する。Field内には少なくとも4~5番はいるのでないか。
〇ケキョ!でもない不思議な鳴き方のウグイスの声を聞く。
〇久しぶりにセッカが飛ぶ、春近し。
〇ツグミが16羽と多かった、移動の途中であろうか。今冬最高羽数になった。
2025年3月27日<8:45~10:40>くもりのち晴れ
①キジ3 ②カルガモ10 ③キジバト7 ④カワウ2 ⑤アオサギ1 ⑥ダイサギ5
⑦ヒメアマツバメ3 ⑧イカルチドリ1 ⑨トビ1 ⑩チョウゲンボウ1 ⑪モズ6(♂3♀2)
⑭ハシボソガラス7 ⑮ハシブトガラス2 ⑯ヒヨドリ2 ⑰ウグイス3 ⑱メジロ2 ⑲ムクドリ8
⑳ツグミ6 ㉑ジョウビタキ1♀ ㉒スズメ3 ㉓ハクセキレイ1 ㉔セグロセキレイ2
㉕カワラヒワ1 ㉖ホオジロ8 ㉙㉗アオジ4 ㉘ドバト9 ㉙ガビチョウ2
<コメント>
〇キジの鳴き合う声が聞こえた。
〇鳴きながら降りるイカルチドリを観察する、もう1羽いたのではないか、不明。
〇グランド遥か上空をチョウゲンボウがヒラヒラと旋回していた。
〇Start地点から一番橋の間で3組のモズを観察する。
〇調査では初めてツバメを確認する。
〇ツグミは前回16羽であったが今回は6羽と減った。
<少なかった今季のツグミの記録>
24年12/21)1羽・初認、以後観察ゼロ、25年2/28)2羽、3/10)6羽、3/20)16羽、3/27)6羽