第50回
浅川の野鳥・今と昔                 日野の自然を守る会 金子凱彦
 
 昔(1980年、1881年)の浅川の調査記録と現在(2025年)の記録を比べながら、
浅川の野鳥たちの変遷をみています。
 
●45年前と同じ調査地とコース 
 浅川は陣馬山麓に源を発し八王子市、日野市を流れ多摩川に合流する延長30kmの
一級河川です。調査方法は浅川左岸の日野市民プール(川辺堀之内190番地先)から
上流の一番橋を通り運動場・豊田児童グランド(多摩川から4.4kmの位置)までの
1.5kmを歩き野鳥の種類と数を記録する。当時の堤防は現在のように舗装されてい
なく、自転車で通るのも危険という時代もあったが、浅川をとりまく自然環境は今日
と比べはるかに多様性に富んでいた。
 45年前の1980年の記録が見つかりません。つきましては1981年のセンサス記録と
参考に1980年のField Noteの記録を掲載します。
 
昔の<調査>結果

1981年4月12日<7:55~9:45>くもりのち晴れ  
①コサギ19 ②カルガモ62 ③コガモ110(♂37♀53) ④ヒドリガモ7(♂3♀4)
⑤キジ1♂ ⑥コチドリ1 ⑦イカルチドリ2 ⑧イソシギ6 ⑨タシギ1 ⑩ユリカモメ25
⑪キジバト34 ⑫ヒバリ8 ⑬ツバメ7 ⑭イワツバメ16± ⑮ハクセキレイ1
⑯セグロセキレイ1 ⑰タヒバリ3 ⑱ヒヨドリ4 ⑲モズ1♂ ⑳ツグミ16 ㉑ホオジロ4
㉒ホオアカ1♂ ㉓カシラダカ⒊ ㉔カワラヒワ16 ㉕スズメ38+ ㉖クドリ12
㉗ハシボソガラス3 ㉘オナガ6 ㉙ドバト3 ㉚アヒル1(白) 

Field Note 1980年4月12日<14:20~15:20>晴れ 市民プール周辺 
①コサギ5+ ②カルガモ―(数の記載なし) ③コガモ110+ ④コチドリ3
⑤ハクセキレイ4 ⑥セグロセキレイ4 ⑦タヒバリ4 ⑧オジロトウネン3 ⑨イソシギ3
⑩ツグミ3 ⑪セッカ1 ⑫カシラダカ1 ⑬ツバメ―
<コメント>
〇オジロトウネンは79年11月25日、12月2日に市民プール前で各5羽観察してお
り翌80年1月4日に同じところで6羽そして4月12日に3羽が記録されている。

Field Note 1980年4月27日<8:00~9:15>晴れ 
駒形公園~一番橋上流のグランドまで
①コサギ3 ②カルガモ32 ③コガモ113 ④キジ―(数の記載なし) ⑤コチドリ6
⑥イカルチドリ― ⑦クサシギ1 ⑧イソシギ6 ⑨ユリカモメ29  ⑩キジバト―
⑪ヒバリ5 ⑫ツバメ11 ⑬イワツバメ18 ⑭セグロセキレイ1 ⑮タヒバリ3
⑯ヒヨドリ2 ⑰モズ2♂ ⑱ツグミ10 ⑲セッカ1 ⑳ホオジロ1 ㉑カシラダカ1
㉒アオジ4 ㉓カワラヒワ2 ㉔スズメ―㉕ムクドリ― ㉖オナガ2 ㉗ハシボソガラス1
㉘ハシブトガラス1


●今の<調査>結果

2025年4月10日<8:30~10:30>くもり
①キジ4♂ ②カルガモ8 ③キジバト5 ④カワウ3 ⑤アオサギ1 ⑥ダイサギ3
⑦コチドリ2 ⑧トビ1 ⑨カワセミ1♂ ⑩モズ3♂ ⑪ハシボソガラス5
⑫ハシブトガラス1 ⑬ツバメ12 ⑭イワツバメ25+ ⑮ヒヨドリ65 ⑯ウグイス1
⑰セッカ1 ⑱ムクドリ37 ⑲ツグミ6 ⑳スズメ2 ㉑ハクセキレイ1 ㉒セグロセキレイ3
㉓カワラヒワ⒊ ㉔ホオジロ4 ㉕アオジ1 ㉖ドバト19 ㉗ガビチョウ2
<コメント>
〇鳴きながら旋回していたコチドリ1羽が水辺に降りるともう1羽が飛び立つ、どう
いう関係であったのか。降りた1羽はそのまま留まっていた。
〇グランド低空を10羽ほどのツバメがイワツバメとともに飛び交う。一番橋下流側で
は2羽を確認したのみであったが。
〇ヒヨドリ25羽、13羽、12羽、6羽が左岸から右岸に飛ぶ、春の渡りである。

2025年4月17日<8:40~10:30>くもり
①キジ6 ②カルガ8 ③キジバト4 ④カワウ4 ⑤アオサギ1 ⑥ダイサギ3
⑦イカルチドリ1 ⑧タシギ2 ⑨トビ2 ⑩モズ3♂ ⑪ハシボソガラス5 ⑫シジュウカラ1
⑬ヒバリ1 ⑭ツバメ3 ⑮イワツバメ20± ⑯ヒヨドリ22 ⑰ウグイス2 ⑱セッカ1
⑲ムクドリ27 ⑳ツグミ8 ㉑スズメ3 ㉒ハクセキレイ1 ㉓セグロセキレイ3
㉔カワラヒワ2 ㉕ホオジロ6 ㉖ドバト8 ㉗ガビチョウ2
<コメント>
〇アオサギをかろうじて1羽確認する、最近フィールドではカウント数が減っている。
〇水辺と草地の2カ所からタシギが飛び立つ、渡りの途中であろう。
〇左岸から右岸(41k地点)に春の渡りのヒヨドリ20羽が飛ぶ。

2025年4月24日<8:30~10:30>くもり
①キジ5 ②カルガモ14 ③キジバト5 ④カワウ4 ⑤ダイサギ3 ⑥ヒメアマツバメ5
⑦トビ2 ⑧オオタカ1 ⑨モズ1♂ ⑩ハシボソガラス6 ⑪ハシブトガラス3
⑫シジュウカラ1 ⑬ツバメ6 ⑭イワツバメ30+ ⑮ヒヨドリ5 ⑯ウグイス3
⑰セッカ2 ⑱ムクドリ25 ⑲ツグミ1 ⑳スズメ2 ㉑ハクセキレイ2 ㉒セグロセキかレイ1
㉓カワラヒワ1 ㉔ホオジロ8 ㉕ドバト9 ㉖ガビチョウ4
<コメント>
〇カラス3羽に追われたオオタカが上昇し草地に隠れるほどに急降下、カラスの追っ手
を振り切り高幡橋下流に消える。
〇左岸河川敷のエンジュに止まっていたモズ雄は右岸桜並木に入る、川を越えるのは
珍しい。
〇一番橋のイワツバメ多かった、30羽以上はいる、最高の数であった。
〇セッカが盛んに鳴いていた、河川も賑やかになる、後はオオヨシキリだ。
〇辛うじてツグミ1羽を観察する、ツグミの観察も終わりか。

2025年4月29日<8:30~10:20>くもり
①キジ4 ②カルガモ7 ③キジバト3 ④カワウ2 ⑤ダイサギ4 ⑥トビ2 ⑦カワセミ1
⑧モズ1 ⑨ハシボソガラス4 ⑩ハシブトガラス1 ⑪ヒバリ1 ⑫ツバメ5 ⑬イワツバメ22+
⑭ヒヨドリ3 ⑮ウグイス3 ⑯セッカ2 ⑰ムクドリ28 ⑱スズメ2 ⑲ハクセキレイ1
⑳セグロセキかレイ2 ㉑カワラヒワ1 ㉒ホオジロ5 ㉓ドバト29 ㉔ガビチョウ1
<コメント>
〇今回もアオサギを観察できなかった。
〇カワセミが水面を飛ぶが、営巣場所は不明。
〇ツグミを確認できなかった、前回(4/24)が終認になった。
<今冬のツグミの記録>
24年、12/21)1羽(初認)、以後観察ゼロ、25年、2/28)2羽、3/10)6羽、3/20)16羽、3/27)6羽、
4/10)6 羽、4/17)8羽、 4/24)1羽(終認)、最高は3/20)16羽であった
<昨年(24年)のツグミの記録>
23年、11/28)50羽±(初認)、12/4)9羽、12/13)1 羽、12/21)4羽、 12/29)8羽、
24年、1/2)18羽、 1/9)8 羽、1/25)13羽、 1/31)5 羽、2/8)10羽、 2/14)10羽、 2/27)8羽、
3/4)9羽、 3/16)8羽、 3/21)7羽、 3/27)5羽 4/4)25羽、 4/18)18羽、 4/26)3羽(終認)、
最高は11/28)50羽±であった。