金子凱彦の野鳥調査  95回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約
1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2015年9月6日 くもり

<調査結果>
(1)カルガモ4  (2)キジバト3  (3)ツミ1  (4)カワセミ1 (5)ハシボソガラス2  (6)ハシブトガラス9
(7)ヒヨドリ2   (8)スズメ1  (9)ドバト1  (10)ガビチョウ1


<備考>
○黒川公園の東端・ひょうたん池周辺でツミの声を聞く。
○清水谷公園の池にカワセミの雌が飛来する。水浴びをして去る。


調査日 2015年9月11日 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ3  (2)キジバト3  (3)カワセミ1  (4)ハシボソガラス3  (5)ハシブトガラス9
(6)シジュウカラ2  (7)ヒヨドリ3  (8)ドバト3

<備考>
○清水谷公園の池でカワセミの幼鳥を見る。3番子のようだ。
○本日も野鳥はいたって少なかった。

<特記事項>
岩井満夫さんが清水谷公園の池に飛来したカワセミの3番子たちを撮影いたので写真をお借りした。
なお今年のカワセミの繁殖記録は、1回目は5月26日に2羽巣立ち、2回目は7月20日ごろに4羽の幼鳥
が清水谷公園の池に飛来した。3回目は9月10日に2羽の幼鳥を岩井さんが撮影をする。保全地域周辺
で巣立ったカワセミたちであろう。

△9月10日 カワセミの幼鳥


△9月10日 カワセミの幼鳥 岩井さんによると9月5日に池の奥から幼鳥の声が聞こえた、
ということである。


調査日 2015年9月22日 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ15  (2)キジバト1 (3)アオゲラ1 (4)モズ1 (5)ハシボソガラス2  (6)ハシブトガラス3
(7)シジュウカラ1 (8)ヒヨドリ2 (9)ドバト2

<備考>
○カルガモが多くなってきた。
○造成中の防災広場でモズの声を聞く。毎年秋になると広場のど真ん中にそびえ立つ枯れたヒマラヤ
 スギの天辺で高鳴きを聞いたものであったが、このヒマラヤスギも消えた。


調査日 2015年9月30日 快晴

<調査結果>
(1)カルガモ22  (2)キジバト2   (3)コゲラ1  (4)アオゲラ1  (5)モズ1  (6)ハシボソガラス2
(7)ハシブトガラス4  (8)ヤマガラ1 (9)シジュウカラ3 (10)ヒヨドリ3  (11)メジロ5 (12)エゾビタキ1
(13)キセキレイ1  (14)ドバト22

<備考>
○カルガモが22羽と多くなる。
○ヤマガラ、シジュウカラ、メジロそれにコゲラの小さな群れに出会うと、秋の気配を感じる。
○わきみず池周辺の木々の樹冠部を飛び回るエゾビタキに遭遇する。黒川では数十年ぶりの出会いで
 あった。
○久しぶりにキセキレイが姿を現す。やっと黒川も野鳥たちで賑やかになってきた。


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