金子凱彦の野鳥調査  33
                                      日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000uの雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2010年7月4日

<調査結果>
(1)カルガモ11  (2)キジバト1  (3)コゲラ1  (4)ヒヨドリ9  (5)シジュウカラ2  (6)ムクドリ50+  (7)オナガ1 (8)ハシボソガラス1  (9)ハシブトガラス3  (10)ガビチョウ1

<備考>
・黒川公園に3ツある池では最も小さい「わきみず池」で孵化したてのカルガモのヒナ6羽を観察しました。あまりにも無謀な所で繁殖したな、との感想を持ちましたが翌5日以降この親子の姿を見ていません。付近はネコも多く(池の浅瀬で水浴び中のシジュウカラをよく狙っている)、今年巣立ったハシブトガラスのファミリーも付近をうろうろしています。
 これは雛たちの運命といえばそれまでですが、はかないたった1日の命! あどけないヒナたちの姿を想い出すと、何のためにこの世に生まれてきたのか、など考え複雑な気分になりました。
・イヌザクラの実を食べにムクドリが多数飛来し、にぎやかです。




           ▲2010年7月4日撮影

●調査日 2010年7月14日 くもり、無風 時々小雨がぱらつく

<調査結果>
(1)アオサギ1  (2)カルガモ2  (3)キジバト2  (4)アオゲラ1  (5)ヒヨドリ3  (6)シジュウカラ15+  (7)スズメ1 (8)オナガ1   (9)ハシボソガラス2  (10)ハシブトガラス3  (11) ガビチョウ4

<備考>
・アオサギは上空通過で、多摩平側から平山方向へ横切りました。
・やはりカルガモ親子はどこにもいません。
・15羽ほどのシジュウカラの群に遭遇、ほとんどが幼鳥でした。
・イヌザクラの実は食べ尽くされ、ムクドリは1羽もいませんでした。


調査日 2010年7月26日 

<調査結果>
(1)カルガモ2  (2)キジバト2  (3)ヒヨドリ6  (4)シジュウカラ2  (5)ムクドリ1  (6)オナガ3 
(7)ハシボソガラス1  (8)ハシブトガラス1  (9)ガビチョウ3


<備考>
・連日の猛暑で?鳥もいたって少ない。これからしばらく静かな調査になります。


<その他の記録>
中央線豊田駅北口のツバメの記録(2010年)
北口周辺(150m以内)の2カ所でツバメが営巣しヒナが無事巣立ったことは、先月お知らせしたが、@公団豊田駅前第二住宅の1階出入り口の巣で8月1日に2回目の巣立ちがありました。ヒナは1回目より少ない3羽でした。