金子凱彦の野鳥調査  34
                                      日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000uの雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2010年8月11日 晴れ、微風、むし暑い

<調査結果>
(1)カルガモ2  (2)アオゲラ1  (3)ヒヨドリ9  (4)シジュウカラ5  (5)メジロ10±  (6)ムクドリ2  (7)オナガ9 (8)ハシボソガラス1  (9)ハシブトガラス3  (10)ガビチョウ6

<備考>
・夏真っ盛り、黒川の林からはガビチョウの元気のよい声ばかりが聞こえてくる。
・スタート地点のひょうたん池で忙しげに木々を移動するメジロの群に出会う。近くにシジュウカラ3羽を見るが、混群ではなく別行動をしていた。


●調査日 2010年8月16日 はれ、無風 むし暑い

<調査結果>
(1)キジバト3  (2)アオゲラ1  (3)ヒヨドリ8  (4)シジュウカラ12+  (5)ムクドリ2  (6)ハシボソ2
(7)ハシブトガラス3  (8)ドバト3   (9) ガビチョウ5

<備考>
・カルガモは珍しくゼロであった。
・姿は確認できなかったが、アオゲラが盛んにピ〜ィ、ピ〜ィと高い声で鳴いていた。
・シジュウカラ10羽ほどの群に、羽を震わせ餌ねだりをする幼鳥が混じっていた。


調査日 2010年8月25日 

<調査結果>
(1)キジバト4  (2)ヒヨドリ8  (3)シジュウカラ1  (4)スズメ3  (5)オナガ1  (6)ハシボソガラス1  (7)ハシブトガラス1  (8)ドバト1  (9)ガビチョウ3

<備考>
・本日も調査地内の池にはカルガモの姿がなかった。
・連日の記録的な猛暑のためか、鳥たちはいたって少なく、元気なのは騒がしいほど大きな声のセミたちです。立秋(8/7)、処暑(8/23)も過ぎ、秋が待ち遠しいです。


<お知らせ>
より鳥みどり観察会N
『秋風に誘われて浅川鳥見散歩』
日 時 9月26日(日) 雨天中止
集 合 京王線南平駅 午前9時
解 散 高幡不動駅 11時半ころ

持ち物 筆記用具、あれば双眼鏡
参加費 大人200円 小中学生100円
※詳細は、「日野の自然を守る会」のホームページをご覧下さい