金子凱彦の野鳥調査  47
                                      日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000uの雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。
 調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2011年9月12日 快晴、風なし 厳しい残暑

<調査結果>
(1)カルガモ2 (2)キジバト4  (3)ヒヨドリ1 (4)オナガ4+ (5)ハシボソガラス8 
(6)ハシブトガラス15+ (7)ガビチョウ1


<備考>
残暑が厳しく、昨日は真夏並の暑さであった。本日も真夏を想い出す日差しである
・鳥はいたって少ない。ヒヨドリさえ1回声を聞いただけである。ただ、カラスが多かった。本調査では最高の羽数である。
・9月8日の朝、大池でカルガモ2羽を観察する。それ以来常時2羽である。


調査日 2011年9月19日 はれ、無風

<調査結果>
(1))カルガモ8 (2)キジバト4 (3)アオゲラ1 (4)ヒヨドリ4 (5)シジュウカラ7+  (6)オナガ2+
(7)ハシボソガラス3 (8)ハシブトガラス4  (9)ドバト9  (10)ガビチョウ3


<備考>
いまだ連日残暑が厳しいが、朝夕は多少秋を感じる。黒川公園内の桜並木はすべて落葉したので、桜に寄生しているヤドリギの緑が青空をバックに鮮やかに見える。
・カルガモが前回以降少しずつ増えてきた。13日2羽、14日4羽、15日5羽そして本日は8羽になった。
・シジュウカラは高木の樹冠部を移動しているので、姿がよく見えない。ヤマガラ、エナガ、メジロも観察できなかった。
・オナガは防災広場で声を聞くが羽数は不明。
・まだまだ種数、羽数も少ない。


調査日 2011年9月23日 くもり、無風

<調査結果>
(1)カルガモ5 (2)キセキレイ1 (3)ヒヨドリ16+ (4)シジュウカラ3+ (5)ハシボソガラス2
(6)ハシブトガラス6 (7)ドバト10


<備考>
9月21日の夕刻、台風15号が東京を通過する。2日たった本日も、遊歩道に葉の付いた枝が散乱し、倒木が道をふさいでいた。気温が急に下がり、初めて長袖シャツを着用して歩く。
・久しぶりにキセキレイが水路に姿を現す。黒川では秋から冬に見かける冬鳥である。
・木の実を採食しているヒヨドリ15羽ほどの群れを観察するが、渡りの途中か? ほかには電線に止まる1羽を観察しただけである。



調査日 2011年9月28日 晴、微風

<調査結果>
(1)カルガモ6 (2)キジバト5 (3)ヒヨドリ8 (4)シジュウカラ3 (5)メジロ3+ (6)オナガ1
(7)ハシボソガラス1 (8)ハシブトガラス3

<備考>
・ワシタカ類の渡りが話題になっている今日この頃であるが、黒川では本日もいたって鳥影少なかった。これも調査!調査!


 

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