金子凱彦の野鳥調査  85回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約
1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2014年11月3日、快晴、風なし

<調査結果>
(1)マガモ8(5♂3♀)  (2)カルガモ18  (3)キジバト2  (4)アオゲラ1  (5)コゲラ1
(6)ヒヨドリ16± (7)ヤマガラ3  (8)シジュウカラ21 (9)カワラヒワ3 (10)ハシボソガラス9
(11)ハシブトガラス2  (12)ドバト5  (13)ガビチョウ4   


<備考>
○マガモが俄然多くなる。カルガモも今秋最多である。
○アオゲラの声を聞くが、姿は観察できなかった。
○防災広場に立つ枯れたヒマラヤスギに止まるカワラヒワ3羽を観察する。黒川公園で
 カワラヒワは冬に姿を現す野鳥になってしまった。
 

調査日 2014年11月16日 くもりのち晴れ

<調査結果>
(1)マガモ4♂  (2)カルガモ18  (3)キジバト2  (4)カワセミ1  (5)コゲラ1
(6)キセキレイ1  (7)ヒヨドリ11  (8)モズ1  (9)ウグイス2  (10)ヤマガラ1
(11)シジュウカ13±  (12)アオジ1  (13)ハシボソガラス12  (14)ハシブトガラス1
(15)ドバト18  (16)ガビチョウ3

<備考>
○清水谷公園の池でカワセミが鳴きながら池の奥に消えた。しばらく待つが出てこな
 かった。
○わきみず池の柵に止まるキセキレイを今秋初めて観察する。
○姿は確認できなかったが、久し振りに防災広場でモズの声を聞く。
○あずまや東側の桜並木でアオジを今秋初めて観察する。ただ同じ所で藤田淳子さん
 が11月4日に観察をしている(「日の然」12月号自然だより)。


調査日 2014年11月18日 快晴、時々風あり

<調査結果>
(1)マガモ4♂  (2)カルガモ17   (3)キジバト2  (4)アオゲラ1 (5)コゲラ2
(6)ヒヨドリ28  (7)ウグイス1 (8)シジュウカ8  (9)メジロ5  (10)アオジ2
(11)カワラヒワ5  (12)ハシボソガラス9  (13)ハシブトガラス4  (14)ドバト15
(15)ガビチョウ5

<備考>
○大池のマガモは減ってしまい、最近は雄だけになった。
○大池わきの柿の実にコゲラ(2羽)、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロが集まって
 いた。実が食べつくされるまで小鳥たちはやってくるであろう。
○今回も防災広場の枯れたヒマラヤスギの大木にカワラヒワが止まる。飛び立つと羽
 の黄色い紋が透けるように見えた。


調査日 2014年11月25日 くもり時々小雨、風はないが寒い

<調査結果>
(1)ダイサギ1 (2)マガモ2♂  (3)カルガモ20  (4)キジバト4  (5)アオゲラ1
(6)ヒヨドリ19±  (7)ツグミ1  (8)ウグイス2  (9)シジュウカラ6  (10)ムクドリ1
(11)ハシボソガラス4  (13)ハシブトガラス2  (14)ガビチョウ1

<備考>
○ダイサギ1羽が防災広場上を中央線方向に優雅に飛ぶ。
○清水谷公園でアオゲラの声を聞くが、姿は確認できなかった。
○山王下公園わきの人家のTVアンテナに止まるツグミを発見する。移動の途中か?
 黒川公園では確認できなかったが、半年ぶりである、いよいよ冬の到来。本日は一
 段と寒い。

<お知らせ>

黒川清流公園を野鳥撮影のフィールドにしている岩井満夫さんのカワセミの写真が、
「広報ひの」11/15号の表紙を飾っています。昨年の秋から冬に黒川公園に定着して
いた雌で、わきみず池で撮影したそうです。


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