金子凱彦の野鳥調査  87回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約
1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2015年1月1日 快晴、風なし

<調査結果>
(1)マガモ3(2♂1♀)(2)カルガモ25 (3)キジバト6 (4)キセキレイ1 (5)ハクセキレイ2 
(6)ヒヨドリ6  (7)モズ1♂ (8)ジョウビタキ1♀ (9)シロハラ1 (10)ツグミ4 
(11)シジュウカラ6 (12)メジロ3 (13)アオジ1 (14)ムクドリ5 (15)ハシボソガラス7
(16)ハシブトガラス6 (17)ドバト9 (18)ガビチョウ2
   

<備考>
○ひょうたん池と大池の中間あたりで、大池方向から飛来したモズの雄を確認する。
 朝日を浴びて翼の白紋が鮮明に見えた。今冬の黒川公園のモズは、東から雄(ひょ
 うたん池、大池)、雌(わきみず池)、雄(あずまや池、防災広場)になるか。 
○わきみず池北側の林をシロハラがけたたましく鳴きながら飛びまわっていた。
 毎年周辺に定着するのだが、今年はどうか。
○日差しがまばゆいほど明るく、よき元旦の鳥見であった。

 

調査日 2014年1月11日 晴れ、風無し

<調査結果>
(1)マガモ4(3♂1♀)(2)カルガモ26 (3)キジバト3 (4)カワセミ1 (5)アオゲラ1
(6)コゲラ1 (7)キセキレイ1 (8)ハクセキレイ1 (9)ヒヨドリ4 (10)エナガ1 (11)ヤマガラ2
(12)シジュウカ4 (13)メジロ9 (14)アオジ3 (15)カワラヒワ7 (16)ハシボソガラス4
(17)ハシブトガラス3 (18)ドバト9 (19)ガビチョウ8


<備考>
○カワセミが水路を飛ぶが雌雄は不明であった。
○コゲラ1羽、ヤマガラ2羽、シジュウカラ3羽ほど、メジロ3羽ほど、そしてエナガのジュリ、
 ジュリの声を1回聞く。羽数は確かでなないが、小さな混群だった。
○あずまや池東側でカワラヒワの群れに出会う。朝日を浴びて翼の黄色い紋が鮮やかに見え
 た。カワラヒワは黒川では冬鳥になってしまった。
○本日、ヒヨドリがいたって少なかった。



調査日 2015年1月21日 くもり、時々小雪舞う

<調査結果>
(1)マガモ4(3♂1♀)(2)カルガモ12 (3)キジバト9 (4)カワセミ2 (5)キセキレイ1
(6)ヒヨドリ1 (7)モズ1♂ (8)シロハラ1 (9)ツグミ6 (10)シジュウカ3 (11)アオジ3
(12)ムクドリ2 (13)シボソガラス5 (14)ハシブトガラス4 (15)ドバト15  (16)ガビチョウ4

<備考>
○わきみず池前の水路から東の大池方向に飛ぶカワセミに出会う。さらにあずまや池から
 西側の防災広場に飛ぶカワセミを見る。雌雄は不明であったが、別個体であろう。1月
 12日の日野の自然を守る会主催「黒川公園ニューイヤーカウント」でカワセミの雄を観
 察する。そして観察会の解散後に大池に今度は雌が現れた。年が明けてから雌雄2羽に
 なったようだ。
○ひょうたん池西側の下草を刈った区域を飛ぶモズの雄を観察する。付近に頻繁に姿を現
 すようになった。
○山王下公園でシロハラを1羽観察する。ツグミは本日多かった。ツグミが多くなると冬
 になったな~の感がある。


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