金子凱彦の野鳥調査 第92回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。
●調査日 2015年6月23日 はれ、風無し
<調査結果>
(1) カルガモ1 (2)キジバト3 (3)カッコウ1 (4)ハシボソガラス4 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ3 (7)ヒヨドリ4 (8)ウグイス1 (9)ムクドリ28 (10)スズメ1
(11)キセキレイ1 (12)ドバト4 (13)ガビチョウ4
<備考>
○調査終了後であったがカッコウの声が聞こえた。最近はいたって珍しい!
○山王下公園の水路でキセキレイを観察する。今の季節は数少ない記録である。
●調査日 2015年6月28日 快晴
<調査結果>
(1)キジバト4 (2)アオゲラ2 (3)ハシボソガラス4 (4)ハシブトガラス4 (5)シジュウカラ5
(6)ヒヨドリ6 (7)ウグイス1 (8)ムクドリ38 (9)ドバト5 (10)ガビチョウ4
<備考>
○わきみず池の西側で鳴きながら親の後を追うアオゲラの幼鳥を発見する。翌日岩井さんは
あずまや池でこの親子を撮影する。
○ムクドリ30羽ほどの群れが林の中を採食しながら移動していた。
△アオゲラの親子(左が幼鳥、右が雄親)6月29日 撮影:岩井満夫さん