金子凱彦の野鳥調査  94回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約
1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2015年8月10日 くもり

<調査結果>
(1)カルガモ9 (2)キジバト4 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス5
(6)シジュウカラ2 (7)ヒヨドリ6 (8)ドバト11 (9)ガビチョウ1


<備考>
○カルガモの飛来が多くなった。
○アオゲラの声を一声聞くが姿は確認できなかった。

<特記事項>
防災広場の木々が8月3日から伐採され無残な更地に変わってしまった。黒川公園からも
遠望できたメタセコイアの大木も消え、崖下からは無念の涙のように湧水が流れ出ている。



△変わり果てた防災広場(8月10日)西端の道路より見る。

調査日 2015年8月19日 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ5 (2)キジバト5 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス2 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ1 (7)ヒヨドリ2 (8)ドバト2 (9)ガビチョウ1

<備考>
○いたって鳥少ない。防災広場、清水谷公園、多摩平第6公園では野鳥を1羽も観察できな
 かった。


調査日 2015年8月24日 くもり

<調査結果>
(1) カルガモ2 (2)キジバト3 (3)ツミ1 (4)カワセミ1♀ (5)ハシボソガラス3  
(6)ハシブトガラス8 (7)ヒヨドリ2 (8)ドバト1 (9)ガビチョウ4

<備考>
○鳴きながらツミがハシボソガラスを追う。ハシボソガラスも鳴きながら中央線方向に逃げた。
 しばらくわきみず池周辺でツミの声が聞こえた。
○大池にカワセミの雌1羽が姿を現す。久しぶりのカワセミである。
○本日はシジュウカラも観察できず、いたって野鳥の少ない日であった。


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