金子凱彦の野鳥調査  96回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約
1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2015年10月8日 快晴・秋晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ23 (2)キジバト1 (3コゲラ1 (4)モズ1 (5)オナガ10± (6)ハシボソガラス2
(7)ハシブトガラス4 (8)ヤマガラ2 (9)シジュウカラ21± (10)ヒヨドリ16± (11)センダイムシクイ1
(12)メジロ5+ (13)キビタキ2(♂♀) (14)ドバト2 (15)ガビチョウ1


<備考>
○第2コーポラス前の湧水の奥(多摩平側)でモズが鳴いていたが雌雄は確認できなかった。
○久しぶりにオナガの群れに出会う。黒川公園の東端ひょうたん池周辺から北側の多摩平方向に
 消えた。
○わきみず池の西側でヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、コゲラの群れの中にセンダイムシクイ
 を見る。
○キビタキの雄をチラッと見るが、一緒に観察していた会員の藤田さんによると雌も確認したと
 いうことである。


●調査日 2015年10月13日 快晴の秋晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ20 (2)キジバト2 (3)アオサギ1 (4)カワセミ1♀ (5)オナガ2 (6)ハシボソガラス1
(7)ハシブトガラス2 (8)ヤマガラ1 (9)シジュウカラ2 (10)ヒヨドリ20± (11)メジロ10±
(12)ドバト3

<備考>
○アオサギ(若鳥)が1羽ひょうたん池のふちにたたずんでいた。追い立ててはかわいそうなので
 池には近寄らないで、調査を始めたが、気になりセンサス終了後に寄るとこのアオサギは池わき
 の草に覆われた中央線のフェンスの上にいた。ただ元気がないような気がしたのだが…。
○清水谷公園の池で久しぶりにカワセミ(雌)の姿を見る。ブッシュに隠れるようにして休んでい
 た。葉の間からやっと嘴が見え雌であることを確認できたが、今年繁殖した雌であろうか?
○オナガ2羽が騒がしく山王下公園で鳴いていた。
○清水谷公園の桜の木で10羽ほどのメジロの群れに会う。移動の途中のようで矢継ぎばやに西方
 向に消えた。


●調査日 2015年9月22日 快晴

<調査結果>
(1)マガモ1♂ (2)カルガモ15 (3)キジバト3 (4)カワウ10± (5)コゲラ1 (6)モズ2
(7)オナガ1 (8)ハシボソガラス4 (9)ハシブトガラス3 (10)ヤマガラ1 (11)シジュウカラ25±
(12)ヒヨドリ34 (13)キセキレイ1 (14)ドバト15

<備考>
○マガモの雄を大池で観察する。本種は10月11日に岩井さんが雄を撮影しているが。その後
 姿なく18日より飛来するようになる。
○カワウの10羽ほどの群れが大池の上空を北東に飛ぶ。
○ひょうたん池から大池の間でモズが盛んに鳴いていたが、雌雄は分からなかった。また第2
 コーポラス前の湧水奥(多摩平側)からモズの声が聞こえたが、ここでも雌雄は分からなかった。


△10月11日 マガモの雄(手前)、奥はカルガモ 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2015年10月29日 快晴

<調査結果>
(1) マガモ4(3♂1♀)(2)カルガモ32 (3)キジバト1 (4)モズ1 (5)ハシボソガラス1
(6)ハシブトガラス4 (7)ヤマガラ2 (8)シジュウカラ22± (9)ヒヨドリ9 (10)エナガ5+
(11)キセキレイ1 (12)ドバト2 (13)ガビチョウ1

<備考>
○マガモの雌も大池に姿を現す
○今秋初めて、シジュウカラ、ヤマガラの群れにエナガの姿を見る。まだ小さな群れのようだ。
○あずまや池周辺で複数の人がジョウビタキの雄を観察しており、今回期待したが本種には会えな
 かった。


△10月23日 ジョウビタキ♂ 撮影:岩井満夫さん



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