金子凱彦の野鳥調査 第106回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(現在マンション建設中)、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の
池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。
<備考>
○かつての防災広場、現在は環境情報センターが入る建物の建設中であるが、付近でスズメ
の姿をよく見るようになった。本日も7羽が飛んだが、最近の記録ではめっきりスズメが減っ
ている。
○鳥がいたって少ない、バードウォチングを楽しめない。これも調査と割り切ろう。
<備考>
○ドバトがひょうたん池前の人家の屋根に群がっていた。32羽を数えたがコーポラス周辺にい
るドバトの最高羽数でないか。
○今日は8月最後の黒川になったが、今月は時間的なことや天候などでなかなか調査に出るこ
とができなかった。
<参考>
△カワセミ 清水谷公園の池 8月6日 撮影:岩井満男さん
昨年この池には5月、7月、9月にカワセミの幼鳥たちが親鳥と一緒に飛来したが、
今年は5月下旬~6月に幼鳥4羽が姿を見せただけで以後の記録はない。