金子凱彦の野鳥調査  108回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(現在マンション建設中)、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の
池まで約
1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2016年10月4日 快晴

<調査結果>
(1)カルガモ11  (2)キジバト2  (3)アオゲラ1♂  (4)モズ1  (5)ハシボソガラス4
(6)ハシブトガラス2  (7)シジュウカラ21±  (8)ヒヨドリ67±  (9)ムクドリ4  (10)キセキレイ2
(11)ドバト17


<備考>
○黒川公園の東端にある市立多摩平地区センター周辺で雌雄は不明だがモズが盛んに鳴いていた。
 本日はこの1羽だけであったが、これから西側の大池、わきみず池、あずまや池周辺にも飛来する
 であろう。
○昨日は一日中雨、本日は快晴、ヒヨドリの秋の渡りを期待したら見事に当たった!ヒヨドリは黒
 川公園の稜線に出て多摩平第6公園→清水谷公園→豊田駅方向のコースを飛ぶ。群れは小さく10羽
 ~20羽ほどのグループであった。
○あずまや池のワサビ畑にキセキレイが2羽飛来するが、畑で争い、2羽とも元来た中央線方向に去
 ってしまった。しばらく待つが戻って来なかった。



●調査日 2016年10月12日 快晴

<調査結果>
(1)カルガモ17  (2)キジバト3  (3)コゲラ2  (4)モズ2  (5)ハシボソガラス5  (6)ハシブトガラス4
(7)シジュウカラ40±  (8)ヒヨドリ25  (9)エナガ10±  (10)キセキレイ1   (11)ドバト10
(12)ガビチョウ2


<備考>
○わきみず池わきのクヌギやサクラの高木の樹冠部を東に移動するシジュウカラ40羽以上、エナガ
 10羽ほど、それにコゲラ1羽を観察する。さらに第2コーポから観察すると稜線部の上空を7羽の
 シジュウカラがまるで渡りのように東へ一直線に飛んで行った。なお翌日の10月13日には30羽ほ
 どのシジュウカラがわきみず池前の柿の木に出入りしていた。
○ヒヨドリ6羽、4羽が清水谷公園上空から豊田駅方向に飛ぶ、渡りであろう。


●調査日 2016年10月24日 くもり

<調査結果>
(1)マガモ4♂  (2)カルガモ16  (3)キジバト4  (4)モズ2  (5)ハシボソガラス4  (6)ハシブトガラス2
(7)シジュウカラ3  (8)ヒヨドリ4  (9)キセキレイ2  (10)ドバト3  


<備考>
○大池でエクリプス(非繁殖羽)のマガモの雄4羽を観察する。初認である。昨年(15年)の
 初認は10月11日、14年は10月13日であった。
○モズの声を聞くが雌雄は不明である。


●調査日 2016年10月30日 くもり

<調査結果>
(1)マガモ2♂  (2)カルガモ16  (3)キジバト1  (4)アオゲラ1  (5)モズ2  (6)ハシボソガラス3
(7)ハシブトガラス3  (8)シジュウカラ30±  (9)ヒヨドリ7  (10)エナガ20±  (11)メジロ3
(12)スズメ1  (13)キセキレイ2  (14)ドバト25  (15)ガビチョウ2


<備考>
○鳴きながらアオゲラ1羽がひょうたん池付近から中央線を超えて、神明野鳥公園方向に飛ぶ。
○ひょうたん池の多摩平側(北側)とあずまや池の多摩平第一緑地(北側)で、モズの声を聞くが
 姿は確認できなかった。
○わきみず池でシジュウカラ30羽ほどエナガ20羽ほどの群れに遭遇する。ほかにメジロを3羽
 観察するが、葉の茂っている高い梢を移動していたので正確にはカウントできなかった。コゲラ
 やヤマガラも混じっていたか?


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