金子凱彦の野鳥調査  127回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2018年5月1日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ5  (2)キジバト3  (3)アオサギ1(OH)  (4)オオタカ1  (5)カワセミ1♀
(6)アオゲラ1 (7)ハシボソガラス4 (8)ハシブトガラス2 (9)シジュウカラ10
(10)ヒヨドリ6 (11)ムクドリ7  (12)キビタキ1 (13)ハクセキレイ1 (14)ドバト2  (15)ガビチョウ3


<備考>
〇キビタキが囀っていた。黒川公園では4月24日に初めて聞くが、その後しばらく出会わなかった。
〇大池でたびたびカワセミの雌を観察するが、今の季節独身でいるのか?


△大池のカワセミ(雌)5月2日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2018年5月6日(日) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ9 (2)キジバト1 (3)アオサギ1(OH)(4)アオゲラ1 (5)カワセミ1♀
(6)ハシボソガラス7 (7)ハシブトガラス2 (8)シジュウカラ7 (9)ツバメ3 (10)ヒヨドリ8
(11)センダイムシクイ1 (12)ムクドリ12 (13)スズメ2 (14)ハクセキレイ1 (15)ドバト9
(16)ガビチョウ3


<備考>

〇アオゲラの声を聞くが営巣等は不明。
〇本日も大池にカワセミの姿があった。
〇キビタキを期待したが会えなかった。ただ小さな声であったがセンダイムシクイの
 声を聞くことができた。


●調査日 2018年5月15日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ6 (2)キジバト6 (3)コゲラ1 (4)ハシボソガラス4 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ3 (7)ヒヨドリ7 (8)ムクドリ17 (9)スズメ7 (10)ハクセキレイ1
(11)コジュケイ1 (12)ドバト1 (13)ガビチョウ2


<備考>

〇久しぶりにコゲラを観察する。今の季節コゲラのファミリーに会うことがあるのだが
 単独であった。
〇桜の樹冠部から道路を挟んだ人家の屋根を行き来するスズメの群れに出会う。
 羽を振るわせ餌をねだる幼鳥もいた。
〇コジュケイとガビチョウが大きな声で鳴き合っていた。いささか興ざめでるが…、
 これが黒川の現実だ。
 

●調査日 2018年5月22日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ7 (2)キジバト2 (3)オオタカ1 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス6
(6)シジュウカラ20+ (7)ツバメ1 (8)ヒヨドリ8 (9)ムクドリ6 (10)ハクセキレイ3
(11)ドバト3 (12)ガビチョウ3


<備考>
〇ハシブトガラスほどではないがハシボソガラス1羽に必要に威嚇された。近くでボソが
 巣立ったようである。
〇幼鳥を含んだシジュウカラの群れに2か所で会う。今年巣立ったファミリーであろう.
〇清水谷公園の上空をツバメが旋回、近くの豊田駅周辺では6カ所でツバメたちが
 営巣中である。
〇電線にハクセキレイ2羽が飛来、1羽はすぐ離れるが残った1羽は幼鳥であった。