金子凱彦の野鳥調査
第
212回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。
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黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成
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調査日 2025年6月27日(金) はれ
<調査結果>
(1)カルガモ3 (2)キジバト3 (3)ツミ1 (4)コゲラ1 (5)オナガ1
(6)ハシボソガラス4 (7)ハシブトガラス1 (8)シジュウカラ7 (9)ツバメ1
(10)ヒヨドリ4 (11)ムクドリ2 (12)スズメ3 (13)ドバト2
(14)ガビチョウ3
<備考>
〇諸々の事情でセンスが1回しかできなかった。
〇例年これからが夏を越えるまで鳥たちは少なくなる。
<アオバズクの記録>
昨年使用した営巣木は年末からの大規模な伐採、剪定でも残ったが、周辺の環境が悪化し
た。そこで営巣木の近くに巣箱を取り付けアオバズクの渡来を待った。
4月15日 アオバズク用の巣箱を2つ取り付ける
5月 4日 アオバズクの声を聞く、その後たびたび聞くようになる。
5月9日 昨年の営巣木近くでアオバズク2羽を確認するが、以後不明。
ただ6月、7月にも声を聞いたとの情報が多々ある。
午後19時過ぎアオバズクらしきを2羽を目撃する。撮影:岩井満夫さん
<アオバズクの巣箱をシジュウカラが利用する>
6月15日 シジュウカラのペアが出入りしていた、
ここで営巣したようだ。 撮影:水橋 薫さん