金子凱彦の野鳥調査  215回
                             
                  日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。

黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2025年9月4日(木)くもり
<調査結果>   
(1)カルガモ5 (2)キジバト3 (3)ダイサギ16 (4)カワセミ1 (5)ハシボソガラス7
(6)ハシブトガラス4 (7)シジュウカラ15 (8)ヒヨドリ2 (9)ムクドリ1 (10)ドバト25
(11)ガビチョウ2
<備考>
〇Start地点の中央線脇から南方向(浅川方向)に優雅に隊列を組んで飛ぶダイサギの
 群れに会う、16羽は通過の記録である。
〇シジュウカラが増えてきたが、ヒヨドリは黒川公園で1羽も観察できなかった。
〇天気予報ではくもりで気温も30℃を下回るとのことであったので急遽調査に出た。
 

△9月2日 カワセミの幼鳥 あずまや池 撮影:岩井満夫さん
 

調査日 2025年9月15日(月・祝)くもり
<調査結果>   
(1)カルガモ2 (2)キジバト3 (3)カワセミ1 (4)ハシボソガラス8 (5)ハシブトガラス5 
(6)シジュウカラ6 (7)ヒヨドリ2 (8)ムクドリ2 (9)スズメ2 (10)ドバト4
(11ガビチュウ3
<備考>
〇カルガモはあずまや池と清水谷の池で各1羽のみ。
〇あずまや池にカワセミが飛来する、横枝に止まる、9月2日の岩井さんの写真と同じ
 枝であろう。幼鳥であった。
〇久しぶりにスズメを確認する、調査地内ではほとんどスズメの姿がない。
 

調査日 2025年9月29日(月)晴れ
<調査結果>   
(1)カルガモ5 (2)キジバト4 (3)アオサギ1 (4)コゲラ1 (5)オナガ12+
(6)ハシボソガラス6 (7)ハシブトガラス4  (8)シジュウカラ22± (9)ヒヨドリ3
(10)メジロ5+ (11)ムクドリ6 (12)キセキレイ1 (13)コジュケイ1
(14)ドバト17 (15)ガビチュウ3
<備考>
〇調査地の稜線の上を東から西方向にアオサギが飛ぶ、青空をバックに奇麗であった。
〇多摩平第六公園にて20羽ほどのシジュウカラの群れを観察する。メジロ、コゲラが
 混じっていた。やっと混群に会えた。
〇ひょうたん池で待望のキセキレイの姿を見る。毎年9月になると早々に姿を現すセキ
 レイで昨年(24年)は9月5日であった。
〇毎年9月になるとエゴノキにいち早く姿を現すヤマガラであるが、今月はまだ確認で
 きていない。