金子凱彦の野鳥調査
第
214回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。
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黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成
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調査日 2025年8月25日(月) はれ
<調査結果>
(1)カルガモ1 (2)キジバト3 (3)オナガ3+ (4)ハシボソガラス15+
(5)ハシブトガラス4 (6)シジュウカラ1 (7)ヒヨドリ4 (8)ムクドリ3
(9)コジュケイ1 (10)ドバト7 (11)ガビチョウ10
<備考>
〇カルガモは大池で1羽観察するが、調査終了後池に寄ると姿がなかった。昨年(24年)
のカルガモの記録は8月8日ゼロ、8月20日ゼロ、8月27日1羽、そして9月5日3羽になった、
以後増える。
〇ひょうたん池周辺でハシブトガラス10羽以上を見る、幼鳥と思われ個体も多数混じって
いた、騒がしかった。
〇本日は確認できなかったが、カワセミの幼鳥が黒川の池でたびたび観察されている。
岩井さんの写真を紹介する。
8月13日 カワセミの幼鳥 わきみず池 撮影:岩井満夫さん
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調査日 2025年8月29日(金) はれ
<調査結果>
(1)カルガモ1 (2)キジバト3 (3)カワセミ1 (4)オナガ5+
(5)ハシボソガラス22 (6)ハシブトガラス3 (7)シジュウカラ15±
(8)ヒヨドリ1 (9)ムクドリ2 (10)ドバト15 (11)ガビチョウ10
<備考>
〇カルガモは清水谷公園の池で1羽観察するのみ。
〇大池をカワセミが飛ぶ、幼鳥であるかは不明。昨日(8/28)岩井さんがカワセミの幼鳥を
撮影している、8月13日撮影と同じ個体であろうか。
〇今回もカラスが多かった、幼鳥も混じっているようだ。大池の柵に飛来したハシブトガ
ラス1羽は幼鳥・若鳥であった。
〇久しぶりに15羽±、5羽ほどのシジュウカラに出会う。
8月28日 カワセミの幼鳥 わきみず池 撮影:岩井満夫さん