金子凱彦の野鳥調査  第119回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2017年9月4日 くもり

<調査結果>
(1)カルガモ9  (2)キジバト5  (3)カワセミ1♂  (4)アオゲラ1  (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス6  (7)シジュウカラ2  (8)スズメ3  (9)ドバト19  (10)ガビチョウ3


<備考>
○久しぶりにカワセミをひょうたん池で見る。成鳥の雄であった。大池方向に飛び去る。
〇アオゲラの声も久しぶりに聞く。
〇本日の調査ではヒヨドリを確認できなかった。

●調査日 2017年9月10日 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ16  (2)キジバト1  (3)カワセミ1♂  (4)オナガ20±  (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス7  (7)ヤマガラ1  (8)シジュウカラ1  (9)ヒヨドリ1 (10)ドバト50±
(11)ガビチョウ1


<備考>

〇清水谷公園の池でカワセミの雄を見る。前回のひょうたん池の雄か?警戒心が強く
 人影を感じると池の奥に姿を消し、5分ほど待つが姿を現さなかった。
〇オナガの群れに遭遇する。黒川公園東端から東へ500メートルほどの中央公園(市役所
 前)では周年オナガの姿を見るが、黒川では稀である。中央線が遮っているか?
〇最近カラスが多く、本日も鳴き騒いでいた。
〇久しぶりにヤマガラを見る。黒川では夏の間は観察できないが、9月になると姿を現す。
 昨年(2016年)は7月、8月ゼロであったが、9月5日2羽、9月12日3羽の記録がある。
〇ドバト50羽ほどが第一コーポラスから中央線、神明野鳥公園上空を飛び回っていた。
 今の季節カラス、ドバトばかりが多い。
 
 △ヤマガラ  9月18日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2017年9月19日 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ12  (2)キジバト2  (3)カワセミ1  (4)コゲラ1  (5)アオゲラ1
(6)ハシボソガラス3  (7)ハシブトガラス5  (8)ヤマガラ3  (9)シジュウカラ3  (10)ヒヨドリ4
(11)ドバト11  (12)ガビチョウ1


<備考>
〇わきみず池からカワセミが車道を西側のあずまや池方向に超低空で飛ぶ。林内の遊歩道
 には人が大勢いたので避けたようである。
〇久しぶりにコゲラ、アオゲラの姿を見る。秋になったのだ。
〇清水谷公園の池わきのエゴノキにヤマガラの姿があった。実を食しているのであろう。


●調査日 2017年9月29日 秋晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ8  (2)キジバト3  (3)モズ1  (4)ハシボソガラス6  (5)ハシブトガラス4
(6)シジュウカラ3  (7)ヒヨドリ3 (8)ドバト3  (9)ガビチョウ5  


<備考>
〇モズの声が第6公園方向から聞こえてきた。本調査地でのモズの出現は9月下旬から10月
 上旬である。
〇本日は観察した種類、数とも少なかった。