金子凱彦の野鳥調査  138回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2019年4月4日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト5 (3)アオサギ1 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス6
(6)ハシブトガラス2 (7)ヤマガラ2 (8)シジュウカラ7 (9)ヒヨドリ8 (10)ムクドリ1
(11)ツグミ1 (12)キセキレイ1 (13)ドバト7 (14)マルガモ1

<備考>
〇マガモの終認は3月31日であった。大池に4羽(♂2、♀2)いたが翌4月1日朝には
1羽もいなかった。
〇3月17日に黒川から姿を消したマルガモ(カルガモとマガモの雑種)が4月4日、あ
 ずまや池に帰って来た。

△帰って来たマルガモ 4月4日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2019年4月11日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ5 (2)キジバト4 (3)コゲラ1 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス2
(6)ハシブトガラス2 (7)ヤマガラ1 (8)シジュウカラ7 (9)ツバメ3 (10)ヒヨドリ29+
(11)ツグミ1 (12)キセキレイ1 (13)ハクセキレイ1 (14)ドバト12 (15)マルガモ1

<備考>

〇黒川公園の道筋を歩きながら林上を飛ぶツバメを3回観察する。移動の途中であろう。
 なお豊田駅前では3月26日に初めてツバメを観察する(初認)、これは昨年(4月1日)
 より早かった。
〇満開の桜にヒヨドリが騒がしく群れていた。花の蜜を食しているようだ。
〇ツグミを観察するが、シロハラの姿はなかった。


●調査日 2019年4月23日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ5 (2)キジバト4 (3)ハシボソガラス6 (4)ハシブトガラス1 (5)ヤマガラ1
(6)シジュウカラ9 (7)ヒヨドリ10 (8)ウグイス1 (9)ムクドリ11 (10)ツグミ2
(11)キビタキ1 (12)スズメ3 (13)ハクセキレイ1 (14)ドバト6 (15)ガビチョウ1

 
<備考>
〇本日ヤマガラ1羽観察するが、岩井さんが4月18日、19日にヤマガラの給餌を観察、
 撮影をしたので紹介する。

△ヤマガラの給餌 4月18日 撮影:岩井満夫さん

〇大池北側からウグイスの囀りを聞く。一緒にキビタキの声も聞こえた。キビタキは
 本会会員の藤田淳子さんが4月21日に囀りを記録している。
〇黒川の遊歩道と多摩平第6公園でツグミを観察する。そろそろ終認であろう。
〇第1コーポラス周辺でハクセキレイの姿を毎日のように見る、付近で営巣をしている
 のであろうか。

<マルガモの記録>
マガモとカルガモの雑種マルガモが3月16日にあずまや池を最後に黒川の池から姿を消
したが、4月4日に帰って来た。そして4月24日に再び姿を消す。そして4月29日の午前
中姿を見るが午後から姿を見なくなった。

<特記事項>
調査地内の公園でエナガの巣を見つける。2月、3月上旬には付近でよくエナガを観察し
たが巣の発見まで至らなかった。巣立ったかは不明である。

△3月28日 撮影:岩井満夫さん