金子凱彦の野鳥調査  141回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2019年7月10日(水) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ10 (2)キジバト4 (3)カワセミ1 (4)ハシボソガラス4 (5)ハシブトガラス1
(6)シジュウカラ3 (7)ヒヨドリ4 (8)ムクドリ1 (9)スズメ7 (10)ドバト3
(11)ガビチョウ3

<備考>
〇わきみず池前の水路でカルガモの親子5羽(幼鳥4羽)、清水谷公園の池で親子4羽(幼
 鳥3羽)を観察する、ほぼ成鳥と同じ大きさになったが羽根が小さい。時々羽ばたくが
 まだまだ飛べないであろう。
〇清水谷公園の池でカワセミの姿を見る。6月になり黒川公園の池でのカワセミ情報が多
 くなったが、私はいまだに観察をしていない。

●調査日 2019年7月18日(木) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ9 (2)キジバト2 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス3 (5)シジュウカラ12
(6)ツバメ26± (7)ヒヨドリ11 (8)ムクドリ70± (9)スズメ3 (10)ドバト5
(11)ガビチョウ4

<備考>

カルガモの親子はわきみず池前の水路で5羽(成鳥1幼鳥4)と清水谷公園の池で3羽
 (成鳥1、幼鳥2)であった。
わきみず池前(南側)の大ケヤキからシジュウカラが池を越え次々と林の中に消えて
 行く。12羽ほど数えるが、頬や胸に黄色みがある幼鳥が多数混じっていた。何とな
 くしぐさがあどけない。
カワセミハウスから東側の人家周辺の低空を20羽ほどのツバメが飛び回っていた、何
 んのための行動だか不明であったが…、移動の途中なのか?また山王下公園や多摩平
 第3緑地の低空をツバメが旋回していた。本日は最もツバメが多い日であった。
多摩平第6公園上空を50羽ほどのムクドリの群れが旋回していた。カワセミハウスより
 観察する。

<特記事項>
本日、黒川公園の遊歩道を歩くコジュケイの親子(成鳥2羽、幼鳥3羽)を岩井さんが観
察し撮影をする。実は私の後方に現れたのだが私は気が付かなかった。黒川では久しぶ
りの繁殖確認になった。ただ今春チョットコイ、チョットコイの声は聞いたことがなかった。

△コジュケイの親子 7月18日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2019年7月30日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ8 (2)キジバト3 (3)ハシボソガラス2 (4)ハシブトガラス2 (5)シジュウカラ12
(6)ヒヨドリ8 (7)メジロ2  (8)ムクドリ2 (9)スズメ7 (10)ドバト7 (11)ガビチョウ1

 
<備考>
〇清水谷公園のカルガモ親子(幼鳥2羽)はまだ池を出ていない。幼鳥は盛んに羽ばたき
 の練習をし、潜水を繰り返していた。黒川公園の幼鳥より2日ほど早い孵化である。
〇あずまや池の放棄されたわさび畑でシジュウカラの若鳥が盛んに水浴びをしていた(7羽
 ほど)、さらにメジロ2羽が加わった。