金子凱彦の野鳥調査  143回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2019年9月6日(金) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ15 (2)キジバト3 (3)コゲラ2 (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス24±
(6)ヤマガラ5 (7)シジュウカラ16 (8)ヒヨドリ6 (9)メジロ1 (10)スズメ13
(11)ドバト5 (12)ガビチョウ1

<備考>
〇まだ残暑厳しい、本日32℃
〇調査のスタート地点でハシブトガラスの群れが生ごみを漁っていた。よくぞと思うほどの
 数で、林の中でも鳴き騒いでいた。15羽ほど数えた。普段はこれほどのハシブトはいない。
 またわきみず池周辺でもハシブトの群れが騒いでいた。ここには若鳥が多く混じっていた。
 とにかく今日はカラスの騒がしいセンサスであったが、あずまや池以西はカラスの姿がな
 く静かであった。
7月、8月と確認できなかったヤマガラを観察する。例年9月から姿を見るようになる。

●調査日 2019年9月12日(木) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ13 (2)キジバト2 (3)カワセミ1♀ (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス3 (7)シジュウカラ5+ (8)ヒヨドリ1 (9)メジロ1 (10)ドバト9
(11)ガビチョウ1

<備考>

水谷公園の池でカワセミの雌を観察する。この雌は岩井さんが8日に大池で撮影した雌
 と同じでないか。これから黒川公園に定着するとよいのであるが…。
多摩平第3緑地に水溜まりのようにできた湧水にシジュウカラ、メジロが降りていた、コゲ
 ラの姿も脇の枝にあった。東側に一緒に移動する。小さな混群か。
  

カワセミの雌 大池 9月8日 撮影:岩井満男さん


●調査日 2019年9月19日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ19 (2)キジバト1 (3)コゲラ1 (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス2
(6)ヤマガラ4  (7)シジュウカラ10 (8)ヒヨドリ1 (9)エナガ2 (10)メジロ20±
(11)スズメ6  (12)ドバト3  (13)ガビチョウ3

 
<備考>
〇わきみず池前のカシの木やカキの木の高木でメジロが盛んに鳴いていた。20羽ほどが
 忙しげに東に移動する。同じくわきみず池周辺でシジュウカラ、ヤマガラ、エナガの姿を見る。
 いよいよ秋のシーズン到来か。


●調査日 2019年9月29日(日) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ26 (2)キジバト12± (3)ハシボソガラス4 (4)ハシブトガラス2 (5)ヤマガラ5
(6)シジュウカラ15± (7)ヒヨドリ4 (8)エナガ15± (9)メジロ20± (10)ドバト3

 
<備考>
〇清水谷公園の池わきのエゴノキの実をキジバトが争うように食していた。10羽ほど数える。
 ヤマガラも2羽数えた。
〇あずまや池東側の桜並木でエナガの群れに出会う、エナガだけの単独の群れであった。
〇前回同様に20羽ほどのメジロの群れを観察する。メジロだけの群れであった。