金子凱彦の野鳥調査  155回
                               日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約
60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。
調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2020年9月5日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ7 (2)キジバト1 (3)ハシボソガラス3 (4)ハシブトガラス4 (5)シジュウカラ4
(6)ドバト8  (7)ガビチョウ6


<特記事項>
日野の自然を守る会の会員からの連絡で小鳥を捕獲するトラップを黒川公園内で発見する。
遊歩道から見えない大ケヤキの裏側(北側)に取り付けられてあった(下の写真)。一緒
にトラップを探していたカワセミハウスの職員に連絡するため10分ほど現場を離れたすき
にトラップは消えていた。近くに犯人がいたのであろう、いささか気味が悪かった。

△9月5日AM9:13 籠に野鳥はいなかったが…

△9月5日 遊歩道からは見えない裏側にある

●調査日 2020年9月10日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト3 (3)カワセミ1♀ (4)ハシボソガラス6 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ6 (7)ヒヨドリ7 (8)ドバト5 (9)ガビチョウ2


<備考>

〇清水谷公園の池でカワセミの雌を観察する。夕方にも頻繁に姿を見る、塒に使用して
 いるのか?
〇今回も鳥影が少なかった

●調査日 2020年9月19日(土) くもり

<調査結果>
(1)カカルガモ12 (2)キジバト4 (3)カワセミ1♀ (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス1
(6)シジュウカラ2 (7)ヒヨドリ2 (8)コジュケイ5 (9)ドバト12 (10)ガビチョウ2


<備考>
〇前回(9/10)同様に清水谷公園の池で雌のカワセミが休息していた。
〇黒川公園で最近コジュケイを見るようになる、再び定着したようだ。

△コジュケイ 9月16日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2020年9月28日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ19 (2)キジバト5 (3)カワセミ1 (4)アオゲラ1♂ (5)ハシボソガラス3
(6)ハシブトガラス1 (7)ヤマガラ2 (8)シジュウカラ1 (9)ヒヨドリ1 (10)ドバト20
(11)ガビチョウ2

 
<備考>
〇清水谷公園の池でカワセミが飛ぶのを見るが雌雄は不明。
〇久しぶりにアオゲラを観察する。岩井さんもアオゲラを黒川公園で撮影したので紹介す
 る、ただ足環は確認できなかったとのことである。

△アオゲラの雄 9月28日 撮影:岩井満夫さん
〇やっとヤマガラを2羽確認する。昨年は9月になり本種をたびたび観察したのであったが…。