金子凱彦の野鳥調査 第163回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
＜調査地とコース＞
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、１９７５年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田３丁目、多摩平２丁目、７丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第６公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が４カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス（2017年4月OPEN）、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第６公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7ｋｍのコースを１時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。
▲黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成
●調査日 ２０２1年５月１日（土） 晴れ
＜調査結果＞
（１）カルガ１１ （２）キジバト5 （３）アオゲラ１ （４）ハシボソガラス４ （５）シジュウカラ９
（６）ヒヨドリ８ （７）ウグイス１ （８）ムクドリ６ （９）キビタキ１ （１０）ハクセキレイ１
（１１）コジュケイ１ （１２）ドバト２ （１３）ガビチョウ５
＜備考＞
〇アオゲラの声が今日もする、どこで営巣しているのか？
〇調査終了後にキビタキを探す。昨日岩井さんがキビタキを撮影したので紹介をする。
△キビタキ 4月30日 撮影：岩井満夫さん
●調査日 ２０２1年５月７日（金） くもり
＜調査結果＞
（１）カルガモ５ （２）キジバト４ （３）ハシボソガラス２ （４）シジュウカラ５ （５）ツバメ１
（６）ヒヨドリ３ （７）ウグイス１ （８）ムクドリ６ （９）スズメ１ （１０）コジュケイ１
（１１）ドバト２ （１２）ガビチョウ３
＜備考＞
〇ウグイスとコジュケイが元気に大きな声で鳴いていた。本日は共に1羽であった。
●調査日 ２０２1年５月１７日（月） くもり
＜調査結果＞
（１）カルガモ６ （２）キジバト４ （３）アオゲラ１ （４）ハシボソガラス７ （５）シジュウカラ３
（６）ツバメ２ （７）ヒヨドリ２ （８）ムクドリ３ （９）ドバト２ （１０）ガビチョウ１
＜備考＞
〇アオゲラの声を聞くが営巣しているかは不明、
〇ウグイスの声を聞かなかった。以後センサスでは声を聞いていない。
●調査日 ２０２1年５月２５日（火） 晴れ
＜調査結果＞
（１）カルガモ２ （２）キジバト６ （３）カワセミ５ （４）アオゲラ１ （５）ハシボソガラス３
（６）ハシブトガラス２ （７）シジュウカラ４ （８）ツバメ２ （９）ヒヨドリ５ （１０）ムクドリ１５
（１１）コジュケイ１ （１２）ドバト３ （１３）ガビチョウ２
＜備考＞
〇Lucky！清水谷公園の池でカワセミの親子に出会う。幼鳥3羽と成鳥2羽であった（昨
日はいなかった）。最近、頻繁にカワセミが池に出入りしていたが、池の奥で巣立った
ようである。
△巣立ちびな3羽・清水谷公園の池 5月25日 撮影：岩井満夫さん
●調査日 ２０２1年５月30日（日） 晴れ
＜調査結果＞
（１）カルガモ５ （２）キジバト４ （３）カワセミ１ （４）コゲラ１ （５）ハシボソガラス４
（６）ハシブトガラス１ （７）シジュウカラ１０ （８）ヒヨドリ６ （９）スズメ１ （１０）ムクドリ３
（１１）コジュケイ１ （１２）ドバト１ （１３）ガビチョウ４
＜備考＞
〇桜並木でシジュウカラの幼鳥7羽ほどに出会う、頬や胸が黄色い個体が多かった。さら
に桜の木でせわしげに採食しているコゲラにも会う、コゲラは久しぶりであった。近く
で営巣をしているのであろうか。
〇調査のスタート地点のひょうたん池わきの大ケヤキの横枝にコジュケイが止まっていた。
本年は付近で6羽の幼鳥が観察、撮影されている。
△ひょうたん池のコジュケイ 5月30日 撮影：岩井満夫さん