金子凱彦の野鳥調査  165回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2021年7月10日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ7 (2)キジバト4 (3)オナガ1 (4)ハシボソガラス6 (5)ハシブトガラス1
(6)シジュウカラ4 (7)ヒヨドリ4 (8)ムクドリ5 (9)コジュケイ1 (10)ドバト6
(11)ガビチョウ2


<備考>
〇清水谷公園の池には春からカルガモ2羽が定着しているが、子育てはしなかった。なお
 黒川公園の3つの池でも繁殖はなかった。


●調査日 2021年7月13日(火) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ7 (2)キジバト4 (3)カワセミ1 (4)オナガ1 (5)ハシボソガラス9
(6)シジュウカラ2 (7)ヒヨドリ4 (8)ムクドリ5 (9)スズメ1 (10)コジュケイ6
(11)ドバト5 (12)ガビチョウ2

<備考>

〇清水谷公園の池でカワセミの声を聞くが姿は確認できなかった
〇林内の遊歩道をコジュケイ6羽がゆるゆる歩いていた。警戒心が薄く、じっと立ってい
 る私の足元近くまでやって来た。
 

●調査日 2021年7月21日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ16 (2)キジバト5 (3)カワセミ1 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス3
(6)ハシブトガラス1 (7)シジュウカラ2 (8)ヒヨドリ5 (9)ムクドリ5 (10)スズメ1
(11)コジュケイ6 (12)ドバト3 (13)ガビチョウ4


<備考>
〇清水谷公園の池でカワセミを観察する。池に飛び込み飛び上がると池の奥に消えた、す
 ぐ戻り池を離れ南・中央線方向に飛び、5分ほどして戻りまた池奥に入る、給餌か?ただ
 それ以後出てこなくなった。なお私が池を離れた後、雌雄が現れたとのことである。
〇私の目の上の梢でコジュケイが盛んに警戒の声を上げていた。梢の下の遊歩道では子供
 たちがゆるゆると歩きながら餌を漁っている。警戒心がとても薄いので親が心配してい
 たのか。
〇7月16日の梅雨明け以来、連日猛暑が続く、本日も33℃になった。

コジュケイの親子 7月19日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2021年7月28日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ14 (2)キジバト2 (3)コゲラ1 (4)ハシボソガラス6 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ2 (7)ヒヨドリ4 (8)ムクドリ1 (9)ドバト3 (10)ガビチョウ2

<備考>
〇清水谷公園で久しぶりにコゲラの声を聞く。
〇連日猛暑が続く、鳥たちも少なくなった。
〇昨年(20年)の7月31日も9種(カルガモ、キジバト、ハシボソ、ハシブト、ツバメ、
 ヒヨドリ、コジュケイ、ドバト、ガビチョウ)と少なかった。これから鳥見を楽しむに
 は辛い季節だ。