金子凱彦の野鳥調査  167回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2021年9月5日(日) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ10 (2)キジバト3 (3)ハシボソガラス7 (4)ハシブトガラス6 (5)ヒヨドリ1
(6)ドバト21 (7)ガビチョウ4


<備考>
〇カルガモは増えたが、相変わらず鳥が少ない。
〇なぜかハシブトガラスが多くなる。


●調査日 2021年9月11日(土) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ17 (2)キジバト4 (3)カワセミ2(成鳥♀、幼鳥) (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス4
(6)ハシブトガラス3 (7)ヤマガラ1 (8)シジュウカラ10 (9)ヒヨドリ1 (10)スズメ2
(11)ドバト30

<備考>

〇清水谷公園の池に昨日(9/10)カワセミの幼鳥が現れる。岩井さんによると9月の巣立
 ち雛の出現は2015年以来ということである。3番子?

カワセミの幼鳥 9月10日 撮影:岩井満夫さん

雌親が子に給餌 9月13日 撮影:岩井満夫さん

<カワセミの幼鳥の記録>母親が幼鳥と一緒にいたのは13日までで、以後親は池に姿を現
していない。幼鳥は自分で餌を採っているようだ。池で最後この幼鳥の姿を見たのは17日であった。

〇池のエゴの実がたわわに実っている、気を付けて付近を探すと早速ヤマガラが現れた。

清水谷公園のヤマガラ 9月11日 撮影:岩井満夫さん
 

●調査日 2021年9月24日(金) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ24 (2)キジバト4 (3)コゲラ1 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス8
(6)ハシブトガラス3 (7)ヤマガラ1 (8)ジュウカラ22 (9)ヒヨドリ8 (10)エナガ10±


<備考>
〇山王下公園内(576㎡)でシジュウカラ、エナガの混群が鳴き合い、さらにヒヨドリ2~3羽
 が飛来し大きな声を張り上げていた。さらにコゲラの縞模様も見えた。一時であったが小さ
 な園内は秋を告げる?小鳥たちの騒ぎで満ちあふれていた。
〇本日ドバト、ガビチョウには出会わなかった。

●調査日 2021年9月28日(火) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ22 (2)キジバト4 (3)カワセミ1♀ (4)ハシボソガラス4 (5)ハシブトガラス3
(6)ヤマガラ1  (7)ジュウカラ4  (8)キセキレイ2 (9)ドバト5


<備考>
〇清水谷公園の池では最近カワセミの成鳥の雌を見るようになった。この池で冬を過ごす
 のか?
〇キセキレイ現れる、今年は早かった。過去の初認データーは、2020年は11月10日1羽、
 19年10月2日1羽、18年10月22日2羽、17年10月2日2羽、16年10月4日2羽であった。