金子凱彦の野鳥調査  170回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2021年12月2日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ14(♂7♀7) (2)カルガモ37 (3)キジバト4 (4)モズ1♀ (5)ハシボソガラス2
(6)ヤマガラ4 (7)シジュウカラ12 (8)ヒヨドリ25 (9)ウグイス1 (10)エナガ10
(11)メジロ2 (12)ムクドリ4 (13)キセキレイ2 (14)ハクセキレイ1 (15)ドバト26
(16)ガビチョウ2


<備考>
〇あづまや池でモズを観察する、雌であった。まだほかの場所ではない。
〇第2コーポラス前のクマザサの斜面からウグイスの笹鳴きが聞こえてきた。今冬初めて
 聞く。


●調査日 2021年12月10日(金) くもりのち晴れ

<調査結果>
(1)マガモ14(♂7♀7) (2)カルガモ47 (3)キジバト2 (4)ハシボソガラス3 (5)ハシブトガラス1
(6)シジュウカラ22± (7)ヒヨドリ12 (8)ウグイス1 (9)メジロ10 (10)キセキレイ1
(11)ハクセキレイ2 (12)アオジ1 (13)ドバト18 (14)ガビチョウ2

<備考>

〇今回もマガモ14羽であったが、この間には減っている日もある。雌が1羽だけの日もあ
 った。
〇わきみず池周辺で20羽ほどのシジュウカラが活発に行動していたが混群ではなかった。
 メジロ10羽も単独であった。
〇あずまや池でアオジを観察するが、今冬はまだ少ない。


あずまや池のアオジ 12月4日  撮影:岩井満夫さん

●調査日 2021年12月16日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ14(6♂8♀) (2)カルガモ46 (3)キジバト1 (4)トビ1 (5)コゲラ1
(6)モズ1♂ (7)ハシボソガラス4 (8)ハシブトガラス1 (9)ヤマガラ2 (10)ジュウカラ22±
(11)ヒヨドリ11 (12)エナガ5 (13)メジロ3 (14)キセキレイ1


<備考>
〇調査地上空をトビがゆっくり旋回していた。日差しがあたたかく風のない日であった。
〇ひょうたん池でモズを観察する、雄であった。今冬は黒川公園の西端(あづまや池)で
 雌を、東端(ひょうたん池)は雄である。その中間にもう1羽現れるのではないか。
〇シジュウカラ20羽ほどの群れにヤマガラ、エナガ、コゲラが混じっていた、混群だ。

●調査日 2021年12月26日(日) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ16(8♂8♀) (2)カルガモ50 (3)キジバト7 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス3
(6)ハシブトガラス1  (7)シジュウカラ18 (8)ヒヨドリ6 (9)エナガ5 (10)メジロ24
(11)ツグミ1 (12)ジョウビタキ1♂ (13)キセキレイ1  (14)ハクセキレイ3 (15)コジュケイ5
(16)ドバト5

<備考>
〇多摩平第3緑地でツグミを観察する。ただ警戒心が強く刈り込まれた林床に降りてくる
 ことはなかった。
〇カワセミハウス北側の台地でジョウビタキの雄を見る。台地周辺は毎冬ジョウビタキが
 やってくる所だ。やっと帰って来たか!の感がある。
〇今日は太陽が明るく真青な空が冴えているが、朝9時で6℃と冬の気温だ。冬鳥のツグミ、
 ジョウビタキも現れ本格的な冬の到来!
〇わきみず池でシジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラの混群に出会う。明るい日を浴び
 鮮やかに見えた。各々躍動感があり見ていて楽しい。