金子凱彦の野鳥調査  176回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2022年6月11日(土) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ6 (2)キジバト2 (3)ハシボソガラス2 (4)ハシブトガラス2 (5)シジュウカラ4
(6)ヒヨドリ3 (7)ウグイス1 (8)ムクドリ2 (9)スズメ2 (10)コジュケイ1
(11)ドバト4 (12)ガビチョウ1

<備考>
〇関東甲信は6月6日梅雨に入る、昨年より8日早く平年より1日遅いということである。

<特記事項>
6月17日、黒川公園のわきみず池北側の大ケヤキ周辺でアオゲラが午前、午后と鳴いてい
るのを岩井さんが観察し撮影をする。確認できなかったがアオゲラの巣立ち幼鳥がいたの
でないか。

△盛んに鳴いているアオゲラの雄 6月17日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2022年6月23日(木) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト1 (3)ハシボソガラス1 (4)ハシブトガラス2 (5)シジュウカラ3
(6)ヒヨドリ6 (7)ムクドリ45 (8)コジュケイ1  (9)ドバト2 (10)ガビチョウ5

<備考>

〇ムクドリが多くなる、給餌を受けている幼鳥も混じる。
〇本日も林内の遊歩道をコジュケイが1羽でのこのこ歩いていた。今年も巣立ちがあるか

●調査日 2022年6月28日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ8 (2)キジバト3 (3)ハシボソガラス4 (4)ハシブトガラス2 (5)シジュウカラ8
(6)ツバメ1 (7)ヒヨドリ2 (8)スズメ2 (9)ムクドリ11 (10)ドバト2
(11)ガビチョウ2


<備考>
〇午前9時で31℃、林内もいささか暑い、鳥たちも少ない。昨日、関東甲信の梅雨が明け
 る。観測史上最も早く、梅雨が21日間(6/6~6/27)と最短であった(過去の最短は23日
 間)。今後自然環境にどういう影響があるのか…?
〇この暑さの中ツバメが飛んだ。近くの豊田駅周辺では①マクドナルド(6/2)、②あお
 いとり(6/3)、③ファミリーマート(6/6)、④ファミーユ京王(6/14)で巣立ちがあり、
 15羽ほどの子どもたちが豊田を巣立った。現在も育雛や抱卵の巣は5カ所ほどある。夏
 到来だが、まだまだツバメの季節でもある。