金子凱彦の野鳥調査  180回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2022年10月10日(月・祝) くもり時々小雨

<調査結果>
(1)カルガモ16 (2)キジバト6 (3)カワセミ1 (4)オナガ4 (5)ハシボソガラス7
(6)ハシブトガラス5 (7)シジュウカラ2 (8)ヒヨドリ4 (9)ムクドリ9 (10)キセキレイ1
(11)ドバト7 (12)ガビチョウ2

<備考>
〇清水谷公園の池を飛ぶカワセミを見る。なお10月上旬にはあずまや池でも観察している。
〇キセキレイ現れる、本種は黒川では秋を告げる鳥だ。なお9月下旬には姿を現している
ようだ。あとはハクセキレイ待ちで、黒川のセキレイ類は揃う。

●調査日 2022年10月13日(木) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ22 (2)キジバト3 (3)ツミ1 (4)コゲラ1 (5)アオゲラ1
(6)オナガ1 (7)ハシボソガラス10 (8)ハシブトガラス4 (9)シジュウカラ36±
(10)ヒヨドリ8 (11)ムクドリ18 (12)ドバト19  (13)ガビチョウ7

<備考>

〇わきみず池前の人家の屋根すれすれをツミが飛ぶ、近くの電柱に止まっていたハシボソ
ガラスが興奮して?頭を上下に降り、鳴き騒いでいた。
〇小さな声であったが、久しぶりにアオゲラの声を聞く。
〇シジュウカラの30羽ほどの群れがゆっくり東へ移動していた。以前にも秋にシジュウカ
ラだけの大きな群れの移動?を見たことがある。

●調査日 2022年10月20日(木) 快晴

<調査結果>
(1)カルガモ26 (2)キジバト3 (3)コゲラ1 (4)ハシボソガラス4 (5)ハシブトガラス5
(6)ヤマガラ2  (7)シジュウカラ21±  (8)ヒヨドリ33 (9)エナガ5 (10)ムクドリ3
(11)ハクセキレイ1  (12)ドバト3  (13)ガビチョウ2


<備考>
〇桜並木の樹冠部をシジュウカラ、エナガ、コゲラの混群が多摩平方向に移動していた。
〇ひょうたん池周辺で林内を飛びながらヒヨドリが騒がしく鳴き騒いでいた。渡りの群れ
であろうか。調査終了の10時に寄ると全く声は聞かれなかった。
〇私は観察できなかったが、本日岩井さんがモズを確認し撮影をしたので紹介する。
 
 △モズの雌  大池の奥 10月20日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2022年10月26日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ2♂ (2)カルガモ36 (3)キジバト2 (4)カワセミ1♂ (5)コゲラ1
(6)モズ1♂  (7)ハシボソガラスア4  (8)ハシブトガラス2 (9)シジュウカラ20±
(10)ヒヨドリ52± (11)エナガ5+ (12)ムクドリ2  (13)ドバト27
(14)ガビチョウ2


<備考>
〇大池でマガモの雄2羽を確認する。10月23日に雄1羽を観察しており、これが初認にな
る。なお昨年(21年)も10月23日、一昨年は10月24日が初認であった。
〇ひょうたん池と大池の中間でモズの雄を確認する。林から水路脇に降りてきた、そして
戻る。岩井さんは20日にモズの雌を大池で撮影している、まだテリトリーは定まっていな
いのであろうか。
〇シジュウカラ、エナガ、コゲラの混群に出会う。
〇ヒヨドリはまだ渡りの群れがいるようで、林内を騒がしく鳴いていた。
 
 △マガモ♂大池  10月20日(初認) 撮影:岩井満夫さん

<特報>
岩井さんが黒川清流公園で亜種リュウキュウサンショウクイを撮影したので紹介をする。
シジュウカラと一緒にいたということだが、移動の途中か。黒川では初めての記録か?
 
 △亜種リュウキュウサンショウクイ 10月31日 撮影:岩井満夫さん