金子凱彦の野鳥調査  181回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2022年11月2日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ4(♂3♀1)(2)カルガモ26 (3)キジバト2 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス1
(6)ハシブトガラス1 (7)ヤマガラ3 (8)シジュウカラ22± (9)ヒヨドリ20 (10)エナガ5
(11)メジロ3 (12)ジョウビタキ2♂ (13)コジュケイ10 (14)ドバト8 (15)ガビチョウ1

<備考>
〇マガモの初認10月23日♂1、10月31日に♀1が飛来し♂3♀1になる。本日も同じ。
〇シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、メジロ、コゲラの混群に出会う。
〇ジョウビタキの♂を2カ所で観察する、冬鳥の初認になる。
〇コジュケイは7羽と3羽+を2カ所で数える。

●調査日 2022年11月17日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ14(♂9♀5) (2)カルガモ17 (3)キジバト3 (4)カワセミ1♂ (5)モズ1
(6)ハシボソガラス3 (7)ハシブトガラス1 (8)シジュウカラ4 (9)ヒヨドリ10
(10)ジョウビタキ1♂ (11)キセキレイ1 (12)コジュケイ1 (13)ドバト14 (14)ガビチョウ2

<備考>

〇大池でマガモをカウントしているとカワセミが近くに飛来する、雄であったがすぐ消えた。
〇多摩平第三緑地で一瞬モズを見る、雌雄不明、毎冬モズが越冬している所である。
〇ひょうたん池で久しぶりにキセキレイを見る、散歩の人に驚いて中央線報告に飛び去る・

ジョウビタキ♂ 黒川清流公園 11月10日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2022年11月19日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ14(♂9♀5) (2)カルガモ20 (3)キジバト2 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス1
(6)ハシブトガラス2 (7)ヤマガラ3 (8)シジュウカラ24+ (9)ヒヨドリ6 (10)ウグイス2
(11)エナガ5+ (12)メジロ5 (13)キセキレイ1 (14)ドバト27 (15)ガビチョウ1


<備考>
〇マガモの数は前回と変わらず。カルガモの交尾を観察する。
〇シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、メジロ、コゲラの混群に出会う。この混群以外カラ類
 をほとんど見なかった(シジュウカラ4羽のみ)
〇ウグイスの地鳴きを2カ所で聞く。
 
●調査日 2022年11月25日(金) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ15(♂10♀5) (2)カルガモ10 (3)キジバト6 (4)カワセミ1 (5)コゲラ2
(6)ハシボソガラス1 (7)ハシブトガラス2 (8)ヤマガラ1 (9)シジュウカラ7 (10)ヒヨドリ10
(11)エナガ10± (12)メジロ6 (13)キセキレイ1 (14)コジュケイ6 (15)ドバト21
(16)ガビチョウ2


<備考>
〇マガモは今秋最高羽数になった、もっと増えるか?逆に大池のカルガモが減っている。
〇小さな混群に2カ所で会う。おのおのコゲラが付いていた。
〇コジュケイは落ち葉の積もった遊歩道を6羽で歩きながら採食していた。