金子凱彦の野鳥調査  182回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2022年12月2日(金) くもりのち晴れ

<調査結果>
(1)マガモ16(♂10♀6)(2)カルガモ13 (3)キジバト4 (4)モズ1 (5)ハシボソガラス1
(6)ハシブトガラス3 (7)シジュウカラ17 (8)ヒヨドリ13 (9)ムクドリ4 (10)キセキレイ1
(11)ハクセキレイ1 (12)コジュケイ1 (13)ドバト53 (14)ガビチョウ1

<備考>
〇マガモが増え16羽を数える。
〇カルガモが激減、10月の最高羽数は36羽、11月は22羽であったが、本日は13羽で、
 大池はゼロであった、どうしたのか?
〇カワセミハウス脇でモズの雌を観察する、周辺で越冬するか楽しみだ。
〇今季初めてキセキレイ、ハクセキレイを同時日に観察する。


大池のマガモ♂10羽♀5羽を同時にファインダに入れる 11月30日 撮影:岩井満夫さん

キセキレイ 12月5日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2022年12月8日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ25 (3)キジバト5 (4)ノスリ1 (5)カワセミ1
(6)ハシボソガラス2 (7)ハシブトガラス1 (8)シジュウカラ9 (9)ヒヨドリ12 (10)ウグイス1
(11)エナガ6 (12)ムクドリ3 (13)ジョウビタキ1♂ (14)ハクセキレイ1 (15)アオジ2
(16)ドバト1

<備考>

〇青空をバックにノスリがゆっくりと上空を旋回しているのが、葉の落ちた木立の間から
 見えた、3~4分程か、長かった。ちょうどエナガの群れを観察していた時であるが、高す
 ぎて?特別な反応はしていなかった。
〇車道で採食している白黒のはっきりした奇麗なハクセキレイを見る。コーポ前の車道の
 ハクセキレイも黒川の冬の風物詩である。
〇あずまや池東側の桜並木で冬鳥のジョウビタキ、アオジを観察する。あとはツグミ、
 シロハラだ。



●調査日 2022年12月16日(金) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ19 (3)キジバト5 (4)コゲラ1 (5)モズ2♂♀
(6)ハシボソガラス1 (7)シジュウカラ9 (8)ヒヨドリ22 (9)エナガ10± (10)メジロ5
(11)ツグミ4 (12)ジョウビタキ2♂ (13)キセキレイ2 (14)ハクセキレイ1 (15)ドバト15


<備考>
〇マガモは大池に♂10羽、♀5羽、あずまや池に2羽♂♀になる。
〇大池東側でモズの♂、わきみず池でモズの♀を見る、数カ所でモズを確認するが、黒川
 公園内のテリトリーはまだよくわからない。
〇黒川公園内で2カ所、2羽、多摩平第三緑地で2羽のツグミを観察する。今冬初めてであ
 る、初認とする。
〇ジョウビタキはわきみず池とカワセミハウス北側の墓地で各雄を観察する。

 
●調査日 2022年12月19日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ24 (3)キジバト7 (4)カワセミ1♂ (5)モズ1
(6)ハシボソガラス3 (7)ハシブトガラス1 (8)シジュウカラ8 (9)ヒヨドリ29 (10)ウグイス2
(11)メジロ8 (12)ジョウビタキ1♂ (13)キセキレイ1 (14)ハクセキレイ2 (15)アオジ2
(16)ドバト8 (17)ガビチョウ1


<備考>
〇マガモ17羽が12月までの最高羽数である。
〇黒川公園を散策の折ツグミを探すが、センサスの12月16日以降確認できない。今年は
 少ないか。
〇岩井さんがツミを撮影したので紹介する。


ツミ♀ 黒川清流公園 12月26日 撮影:岩井満夫さん