金子凱彦の野鳥調査  183回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年1月1日(日) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6)  (2)カルガモ13  (3)キジバト4  (4)カワセミ1♂  (5)コゲラ3 
(6)モズ1♂  (7)ハシボソガラス1  (8)ハシブトガラス1  (9)ヤマガラ3  (10)シジュウカラ14
(11)ヒヨドリ22  (12)ウグイス2  (13)メジロ9  (14)シロハラ1  (15)ジョウビタキ1♂
(16)ハクセキレイ1  (17)ドバト8  (18)ガビチョウ11

<備考>
〇マガモは大池13(♂9♀4)、あづまや池4(♂2♀2)であった。17羽は今冬最高羽数
 のようだ。
〇大池やわきみず池でカワセミをよく見るようになった。
〇大池の東側でモズの雄をよく見る。
〇あずまや池東の桜並木でシロハラを確認する。本種は12月9日に岩井さんが黒川で撮影し
 ているが、私は初めてであった。
〇10羽ほどのガビチョウが大騒ぎに鳴きながら藪を右往左往?していた。これだけまとめ
 てみるのは久しぶりである、元旦を祝す?まさか。

 
 カワセミ♂ わきみず池 1月1日  撮影:岩井満夫さん

 
シロハラ 12月9日 撮影:岩井満夫さん


●調査日 2023年1月2日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ25 (3)キジバト8 (4)コゲラ1 (5)モズ1♂
(6)ハシボソガラス4  (7)ハシブトガラス1  (8)シジュウカラ25+  (9)ヒヨドリ14
(10)ウグイス3 (11)エナガ15 (12)メジロ3 (13)ジョウビタキ1♂ (14)キセキレイ1
(15)ハクセキレイ3 (16)ドバト7 (17)ガビチョウ5

<備考>

〇今日もマガモ17羽であった。
〇モズは大池から東のひょうたん池が雄のテリトリーのようだ。大池から西側はまだ
 不明である。
〇あずまや池東側の桜並木でシジュウカラ15+、エナガ15+、メジロ3、コゲラ1の
 混群に出会う。高所を多摩平側に移動していた。



●調査日 2023年1月12日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ13(♂8♀5) (2)カルガモ27 (3)キジバト14 (4)ダイサギ1 (5)カワセミ1♂
(6)ハシボソガラス2 (7)ヤマガラ2 (8)シジュウカラ15+ (9)ヒヨドリ13 (10)ウグイス3
(11)エナガ10 (12)メジロ10 (13)シロハラ1  (14)ムクドリ2 (15)キセキレイ1
(16)ハクセキレイ1 (17)アオジ2 (18)ドバト8 (19)ガビチョウ1


<備考>
〇わきみず池、大池、ひょうたん池でカワセミの雄をよく見る、1月1日に岩井さんが
 撮影した雄であろう。
〇清水谷公園の池にダイサギが入っていた。
〇大池のふちの柿に木にシロハラが飛来するが、池に人がいたためか、すぐ林に戻って
 しまった。
〇人のまったくいない多摩平第6公園の地面でキセキレイがせっせと採食していた。
 水辺からは離れているので、この公園でハクセキレイは見るがキセキレイは稀だ。
〇やっとアオジを見る。岩井さんが撮影したので紹介する。
 
 アオジ 1月8日 撮影:岩井満夫さん

 
調査日 2023年1月17日(火) くもり 寒い

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ14 (3)キジバト4 (4)カワセミ1♂ (5)モズ1♀
(6)ハシボソガラス5 (7)ハシボソガラス2 (8)ヤマガラ1 (9)シジュウカラ19+ (10)ヒヨドリ18
(11)ウグイス2  (12)エナガ8  (13)メジロ3 (14)ジョウビタキ1♂ (15)ハクセキレイ1
(16)ドバト42  (17)ガビチョウ1


<備考>
〇マガモ17羽は今冬最高羽数のようだ。ちなみに昨年(22年)は18羽(♂9♀9)が最高
 であった。
〇多摩平第三緑地でモズの雌をやっと見る。昨年もここは雌であった。
〇カワセミハウス北側台地にてジョウビタキの雄にやっと出会えた、昨年も雄であった。


●調査日 2023年1月28日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ17(♂11♀6) (2)カルガモ15 (3)キジバト6 (4)ダイサギ1 (5)カワセミ1♂
(6)コゲラ1 (7)アオゲラ1♂ (8)モズ1♂ (9)ハシボソガラス3 (10)ハシボソガラス1
(11)ヤマガラ4  (12)シジュウカラ12 (13)ヒヨドリ10 (14)ウグイス1 (15)エナガ5
(16)メジロ10  (17)ムクドリ6  (18)シロハラ1  (19)ジョウビタキ1♂ 
(20)ハクセキレイ2 (21)アオジ2  (22)ドバト23  (23)ガビチョウ2


<備考>
〇ダイサギが清水谷公園の池に入るがすぐ飛び去ってしまった。最近この池のカモが激減
(本日は4羽)、ゼロの日もある、どうしたのか。
〇わきみず池でアオゲラを久しぶりに見る。なお本日岩井さんが大池で本種を撮影したの
 で紹介する。
〇大池の北側でモズの雄を確認する、この雄は大池~ひょうたん池にテリトリーを持って
 いる個体であろう。
〇エナガ、シジュウカラ、メジロがクマザサの中を活発に動き回り採食していた。ウグイ
 スの声も聞こえた。脇の桜の木にはヤマガラ1羽の姿もあった。このクマザサの遊歩道で
 はアオジ、シロハラも確認した。
〇わきみず池では期待したどおりジョウビタキの雄に会えた。元旦に見た雄であろうか。

 
 アオゲラ 1月28日 大池 撮影:岩井満夫さん。

 
 モズの雄 ひょうたん池 1月28日 撮影:岩井満夫さん