金子凱彦の野鳥調査  185回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇にある「ひょうたん
池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、
山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類
と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年3月6日(月) くもり

<調査結果>
(1)マガモ14(♂9♀5) (2)カルガモ6 (3)キジバト6 (4)ダイサギ1 (5)コゲラ1  
(6)モズ2♂♀ (7)オナガ1 (8)ハシボソガラス8 (9)ハシブトガラ3  (10)シジュウカラ6
(11)ヒヨドリ4 (12)ウグイス2 (13)メジロ1 (14)ヒレンジャク15 (15)ムクドリ2
(16)シロハラ2 (17)ツグミ1 (18)ジョウビタキ1♂ (19)コジュケイ8 (20)ドバト8
(21)ガビチョウ2

<備考>
〇モズの雌雄がネザサの斜面に出入りしていた。
〇小さく弱い声であったがウグイスの囀りを聞く。
〇多摩平第一緑地の大ケヤキから飛び立つヒレンジャク15羽ほどを観察する。
〇岩井さんが3月7日にキレンジャクを観察し撮影したので紹介する。2羽以上はいたと
 のことだ。


△キレンジャク 黒川清流公園 3月7日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2023年3月11日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ12(♂8♀4) (2)カルガモ9 (3)キジバト5 (4)ダイサギ1 (5)ハシボソガラス4
(6)ハシブトガラス1 (7)ヤマガラ1 (8)シジュウカラ6 (9)ヒヨドリ5  (10)ウグイス3
(11)エナガ2 (12)メジロ1 (13)ヒレンジャク3 (14)ムクドリ6 (15)シロハラ1  
(16)ジョウビタキ3♂ (17)アオジ1 (18)コジュケイ5 (19)ドバト2 (20)ガビチョウ6

<備考>

〇ウグイスは3~4カ所から囀るが聞こえたがまだ弱々しかった。
〇ジョウビタキの雄を3カ所で観察する、今冬最高羽数であった。

△ヒレンジャク 黒川清流公園 3月10日 撮影:岩井満夫さん



●調査日 2023年3月21日(火・祝) くもり

<調査結果>
(1)マガモ4(♂2♀2) (2)カルガモ8 (3)キジバト4 (4)アオサギ1 (5)コゲラ1
(6)アオゲラ1 (7)ハシボソガラス5 (8)ハシブトガラス2 (9)シジュウカラ6 (10)ヒヨドリ9
(11)ウグイス2 (12)メジロ15+ (13)ムクドリ2 (14)シロハラ1 (15)コジュケイ1
(16)ドバト6  (17)ガビチョウ5


<備考>
〇マガモが減っている。本日は大池で2組のペアのみになった。
〇久しぶりにアオゲラの声とドラミングを聞く、黒川で営巣するとよいのであるが。
〇満開の桜の木にメジロが群れていた。
〇遊歩道で私の前をコジュケイ1羽が悠々といつまでも歩いていた。
 
●調査日 2023年3月30日(木) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト4 (3)アオサギ1 (4)コゲラ1 (5)アオゲラ1
(6)ハシボソガラス3 (7)ハシブトガラス1 (8)シジュウカラ7 (9)ヒヨドリ10 (10)ウグイス3
(11)エナガ3 (12)メジロ20± (13)ムクドリ1  (14)ホオジロ2 (15)コジュケイ2
(16)ドバト7 (17)ガビチョウ8

<備考>
〇マガモがゼロになる。大池で3月24日2羽♂♀が終認であった。なお昨年(22年)は
 3月23日が終認で同じく2羽♂♀であった。
〇アオゲラの声を聞くが姿は確認できなかった。
〇現在のウグイスは①大池周辺、②わきみず池から西側の階段や第2コーポラス周辺、
 ③あずまや池から西側の墓地周辺で鳴いている3羽でないか。
〇中央線の電線に止まるホオジロ2羽を発見、1羽は囀っていた。ただ電車が近づくと
 南側に飛んでしまった。本調査地でホオジロは珍しい。