金子凱彦の野鳥調査  186回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年4月5日(水) <清明> 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト5 (3)アオゲラ1♂ (4)モズ1♂ (5)オナガ1
(6)ハシボソガラス4 (7)ハシブトガラス5 (8)シジュウカラ5 (9)ヒヨドリ19+
(10)ウグイス2 (11)エナガ1 (12)メジロ3+ (13)ムクドリ1 (14)シロハラ1
(15)コジュケイ2 (16)ドバト3  (17)ガビチョウ4

<備考>
〇北側の人家よりモズの雄が中央線の電線に飛来する、そして南側に急降下で消えた。付近
で営巣しているのか?線路わき近くの「ひょうたん池」では3月6日までモズのペアを観察し
ていたが以後は不明である。
〇第2コーポラスの屋上を南から北側の黒川公園の林へヒヨドリが10羽以上が飛ぶ、春の渡
りであろう。林の南突き当りには13階のマンションが建ち塞いでいる、真っすぐ南に向かえ
なくなった。
〇わきみず池の奥をシロハラが鳴きながら移動していた、まだいたのか。なおツグミは観察
できなかった。今冬はツグミが少ない。

アオゲラ 4月2日 撮影:岩井満夫さん



●調査日 2023年4月12日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト3 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス3 (5)シジュウカラ5
(6)ヒヨドリ45+ (7)ウグイス4 (8)メジロ1 (9)ムクドリ2 (10)コジュケイ1
(11)ドバト6  (12)ガビチョウ5

<備考>

〇今日もアオゲラの声を聞く。
〇崖線下の湧水に水浴びや水飲みのためにヒヨドリが入れ替わり立ち代わり降りていた。
黒川公園の湧水や林はヒヨドリの渡りの中継地として使われている。
〇最近清水谷公園でもウグイスの声を聞くようになった。前回(4/5)は鳴いていなかった。



●調査日 2023年4月19日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ6 (2)キジバト5 (3)コゲラ1 (4)アオゲラ1♂ (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス1 (7)ヤマガラ1 (8)シジュウカラ6 (9)ツバメ1 (10)ヒヨドリ6
(11)ウグイス3  (12)メジロ1 (13)ムクドリ3  (14)ハクセキレイ1
(15)コジュケイ2 (16)ドバト4 (17)ガビチョウ7


<備考>
〇山王下公園上空を豊田駅方向に飛ぶツバメを始めて見る。今春、豊田駅の初認は3月31日
(2羽)であった。
〇ヒヨドリの渡りは終わったか?少なかった。
〇多摩平第一緑地で4月18日、19日とアカハラが観察されたが、私はダメであった。なお春
の記録としては昨年(22年)5月4日に囀りを聞いている。
 
●調査日 2023年4月27日(木) 快晴

<調査結果>
(1)カルガモ3 (2)キジバト5 (3)アオゲラ1♂ (4)ハシボソガラス3 (5)ハシブトガラス2
(6)シジュウカラ4 (7)ツバメ1 (8)ヒヨドリ7 (9)ウグイス1 (10)ムクドリ9
(11)キビタキ1 (12)コジュケイ1 (13)ドバト7 (14)ガビチョウ2

<備考>
〇クヌギの根元で採食していたアオゲラがムクドリとともに飛び立つ。
〇清水谷公園の上空をツバメが旋回する、豊田駅から飛来したのか?
〇小さいがキビタキの囀りを聞く。