金子凱彦の野鳥調査  187回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年5月3日(水)  晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ1 (2)キジバト5 (3)アオゲラ1 (4)モズ1 (5)ハシボソガラス4
(6)ハシブトガラス2 (7)シジュウカラ5 (8)ツバメ1 (9)ヒヨドリ12 (10)ウグイス1
(11)エナガ2+  (12)ムクドリ3  (13)キビタキ1 (14)コジュケイ1 (15)ドバト2
(16)ガビチョウ6

<備考>
〇最近大池ではカルガモが1羽でいるのだが、どうしたのですか?と問われた。“多分雌が
 抱卵中ではないかなあ~”と答えたが、今年はどうか。
〇段丘崖のネザサに出入りするモズを観察する、営巣か?
〇カワセミハウス上空から豊田駅方向にツバメが1羽飛ぶ。
〇エナガの声を2カ所で聞くが、目視できず数は不明であった。
〇今回もキビタキの声を聞く。


●調査日 2023年5月6日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ2 (2)キジバト4 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス2
(6)シジュウカラ4 (7)ヒヨドリ5 (8)ウグイス1 (9)メジロ1 (10)ムクドリ3
(11)キビタキ1 (12)コジュケイ2 (13)ドバト3 (14)ガビチョウ4

<備考>

〇アオゲラの声を聞く。
〇キビタキの声を聞くが、姿は観察できず。
〇コジュケイのチョットコイを2カ所で聞く。
<番外編>
5月12日に巣立ち間際のメジロの幼鳥たちを水橋薫さんが撮ったので説明とともに紹介を
する。「巣立ちしたばかりの子で、うまく飛べないのか、跳びはねながら移動しているの
で、親は餌を運ぶのが大変だった。あんな小さなメジロを見たのは初めてだ。その間カラ
スがずっと狙っていたので、追い払っていたら一時間半もたってしまいました。」

メジロの巣立ちびなたち

 

 


●調査日 2023年5月22日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ1 (2)キジバト6 (3)アオサギ1 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス2 (7)シジュウカラ5 (8)ツバメ1 (9)ヒヨドリ7 (10)ウグイス3
(11)ムクドリ1  (12)コジュケイ1 (13)ドバト3 (14)ガビチョウ4


<備考>
〇清水谷の池でアオサギを見る、若い個体のようだ。
〇目の前をアオゲラが鳴きながら通り過ぎる、どこで営巣しているのか?
〇清水谷の上をツバメが旋回する。豊田駅のツバメか、現在の駅周辺の営巣状況は、①あ
 おいとり日野、②紀の國屋、③マクドナルド、④ファミーユ駐輪場、⑤第一ビルの5カ所
 である。
 
●調査日 2023年5月30日(火) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ3 (2)キジバト5 (3)カワセミ1♂ (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス3
(6)ハシブトガラス1 (7)シジュウカラ5 (8)ツバメ1 (9)ヒヨドリ5 (10)ウグイス3
(11)ムクドリ11 (12)コジュケイ1  (13)ドバト1 (14)ガビチョウ

<備考>
〇清水谷公園の池で久しぶりにカワセミを見る、雄であった。
〇5月24日、大池で魚をくわえたカワセミを岩井さんが撮る。池周辺で営巣の気配がない、
 どこへ運ぶのか?
〇清水谷公園上空を旋回するツバメを観察する。近くの豊田駅では5月24日に「あおいと
 り日野」から今春初めての巣立ちがあった。
〇現在のウグイス状況は、①ひょうたん池~大池、②わきみず池~第3コーポラス前、
 ③あずまや池~墓地が大まかなテリトリーで、西へずっと離れて④清水谷公園の4カ所
 である。このまま6月も鳴いているか。

魚の頭を先にしてくわえたカワセミの雄 大池 5月26日 撮影:岩井満夫さん。