金子凱彦の野鳥調査  188回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年6月7日(水)  晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ2 (2)キジバト4 (4)アオゲラ1 (5)ハシボソガラス5 (6)ハシブトガラス1
(7)シジュウカラ12± (8)ツバメ1 (9)ヒヨドリ10 (10)ウグイス1 (11)ムクドリ3
(12)コジュケイ2 (13)ドバト4 (16)ガビチョウ4

<備考>
〇先月からアオゲラの営巣を見守ってきたが、ヒナたちの巣立ち間際にアオダンショウに
 襲われ全滅した。その瞬間を岩井さんが撮影したので紹介します。
 

6月3日 アオゲラの親♂と元気なヒナたち 撮影:岩井満夫さん
 

6月4日 ヒナたちを襲ったアオダンショウ 撮影:岩井満夫さん
 
〇6月8日、カルガモのヒナ4羽が多摩平の交番に持ち込まれた。困った警察官はパトカー
 で大池に運び放した(捨てた?)、夕方までに2羽になってしまった。私が見た18時に
 は池の隅に2羽で隠れるようにしていたが、翌日には2羽とも姿を消した、全滅のよう
 だ。天敵の多い自然界では親なしで生きていけない、親から離したのが間違いだった。

カルガモのヒナ2羽 6月8日 18:10
 

●調査日 2023年6月16日(金) 晴れ

<調査結果>
(1)キジバト5 (3)アオゲラ1 (4)ハシボソガラス7 (5)ハシブトガラス1 (6)シジュウカラ7
(7)ツバメ1  (8)ヒヨドリ8 (9)ウグイス1 (10)ムクドリ2 (11)コジュケイ2
(12)ドバト3 (13)ガビチョウ3

<備考>

〇どの池にもカルガモの姿がなかった。
〇大池周辺でウグイスの声を聞くが、この一カ所だけか?
〇あずまや池西側の桜並木の遊歩道でコジュケイ2羽をよく見る。今日も私の足元まで寄
 って来た。


●調査日 2023年6月23日(金) くもり

<調査結果>
(1)カルガモ3 (2)キジバト3 (4)カワセミ1 (5)アオゲラ1 (6)オナガ2
(7)ハシボソガラス3 (8)ハシブトガラス4 (9)シジュウカラ20± (10)ツバメ1
(11)ヒヨドリ7 (12)ムクドリ2 (13)コジュケイ2 (14)ドバト4
(15)ガビチョウ4


<備考>
〇大池で飛ぶカワセミを見るが♂♀不明、最近雌の姿をたびたび見るとのことだ。
〇アオゲラの声を聞く、営巣しているようだ。
〇シジュウカラの15羽ほどの群れに顔、腹が黄色い幼鳥が多数混じる、黄色が華やかに見
 えた。また行動も幼い、目の前を飛んだ蛾?を追いかけていた。頭上でカラスが見てい
 るぞ、気を付けろ。
 
●調査日 2023年6月29日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ8 (2)キジバト7 (4)オナガ1 (5)ハシボソガラス2 (6)ハシブトガラス2
(7)シジュウカラ3 (8)ヒヨドリ4 (9)ウグイス1 (10)ムクドリ2 (11)コジュケイ2
(12)ドバト2  (13)ガビチョウ3

<備考>
〇大池にカルガモ集まる、これから黒川の池もカルガモで賑やかになるであろう。
〇本日は鳥影が少なかった、鳥見にとってはこれから寂しい季節になる。