金子凱彦の野鳥調査  192回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年10月5日(木)  晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ6 (2)キジバト10 (3)ヒメアマツバメ15± (4)ハシボソガラス5 (5)ハシブトガラス4
(6)シジュウカラ37± (7)ヒヨドリ4 (8)メジロ10+  (9)ドバト5  (10)ガビチョウ3

<備考>
〇カワセミハウス広場より見上げると黒川公園上空をヒメアマツバメがゆっくり旋回し東
 に消えた。
〇わきみず池より観察、シジュウカラの単独の群れが東へ次から次へと移動していた、30羽
 は数えた。なお昨年10月13日にも同じ池でシジュウカラ30羽ほどが同じ行動をしている
 のを観察している、本種にも冬に向けての移動があるのか。
 

●調査日 2023年10月12日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ3 (2)キジバト9 (3)コゲラ2 (4)ハシボソガラス3 (5)ハシブトガラス2
(6)ヤマガラ2 (7)シジュウカラ12 (8)ヒヨドリ16 (9)エナガ1 (10)ドバト5
(11)ガビチョウ3

<備考>

〇ひょうたん池北側の広場の木立の横枝にエゾビタキが飛来、フライングキャッチを期待
 したが、シジュウカラと共に去ってしまった。かつて秋に黒川清流公園脇の電線に止まる
 本種をじっくり観察したことがある。
 

●調査日 2023年10月26日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト8 (3)トビ1 (4)コゲラ3 (5)ハシボソガラス6
(6)ハシブトガラス1 (7)ヤマガラ2 (8)シジュウカラ25 (9)ヒヨドリ14 (10)メジロ10+
(11)ドバト3  (12)ガビチョウ3


<備考>

〇中央線から第一コーポラス上空をトビが旋回し、再び中央線を南にゆっくり去って行っ
 た。秋晴れの青空をバックに優雅な飛翔を堪能した。
〇シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、コゲラの混群にやっと出会う。
〇調査時間外であるが、15:30マガモ1♂、カルガモ3羽が大池に飛来し着水する。マガモ
 は警戒心が強くすぐ池の脇に隠れ姿をみせなくなった。明日以降も池にいれば初認になる。

●調査日 2023年10月28日(土) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ2♂ (2)カルガモ10 (3)キジバト4 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス2 (7)シジュウカラ5 (8)ヒヨドリ8 (9)メジロ15+ (10)キセキレイ1
(11)ハクセキレイ2 (12)ドバト  (13)ガビチョウ4


<備考>

〇大池のマガモは昨日(10/27)2羽、本日2羽で10/26が初認になった。昨年の初認は10月
 23日で♂1羽であった。
〇山王公園脇を飛ぶキセキレイを見る。黒川公園の水路には秋になると姿を現すのだが
 最近は見ない。
〇カワセミハウス前の芝生で採食中のハクセキレイ2羽を観察する。セキレイ類2種は今
 秋初めである。

マガモの雄 10月27日    撮影:岩井満夫さん