金子凱彦の野鳥調査  194回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年12月7日(木)  晴れ

<調査結果>
(1)マガモ12(♂7♀5)(2)カルガモ19 (3)キジバト5 (4)コゲラ1 (5)モズ1
(6)ハシボソガラス7 (7)ハシブトガラス2 (8)ヤマガラ5 (9)シジュウカラ20 (10)ヒヨドリ19
(11)ウグイス2 (12)エナガ1 (13)メジロ1 (14)ムクドリ1 (15)ツグミ1
(16)ジョウビタキ1♂ (17)キセキレイ1 (18)ハクセキレイ1 (19)アオジ6
(20)コジュケイ2 (21)ドバト3 (22)ガビチョウ6

<備考>
〇ひょうたん池北側の斜面でモズを確認するが、雌雄不明。本調査では今冬初めてである。
〇水路に降りたツグミを発見するが、人が通り林に消えてしまった、定着しているか?
〇大池南側でジョウビタキの声がするので、立ち止まりじっとしているとフェンスのロー
 プに雄が飛来、私の顔を見ると?南斜面の藪に消えてしまった。同じ所で11月22日に雄
 を観察しており定着しているようだ。
〇地面で採食していたアオジは私の足元まで近づいてせっせと餌を採っていた、あまり人
 を警戒しない?
 

△ツグミ 12月3日 大池 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2023年12月19日(火) くもり

<調査結果>
(1)マガモ13(♂8♀5) (2)カルガモ18 (3)キジバト7 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス4
(6)ハシブトガラス6 (7)シジュウカラ4 (8)ヒヨドリ27 (9)ウグイス3 (10)メジロ5+
(11)ムクドリ1 (12)ツグミ15+ (13)ジョウビタキ1 (14)ハクセキレイ2 (15)アオジ3
(16)コジュケイ2 (17)ドバト3 (18)ガビチョウ2

<備考>

〇マガモは大池11羽(♂7♀4)、あずまや池2羽♂♀であった。
〇大池周辺で柿を食しながらツグミが活発に飛び回っていた、15羽以上はいる。なお12月
 16日には大池西の湧水脇の柿に20羽以上が出入りしていた。今年はツグミが多いのか。
〇私は観察できなかったが12月17日にわきみず池でシロハラを岩井さんが観察、撮影し
 たので紹介する。本池周辺には毎年シロハラが越冬している。

△シロハラ 12月17日 撮影:岩井満夫さん
 

●調査日 2023年12月28日(木) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ12(♂7♀5) (2)カルガモ12 (3)キジバト19 (4)コゲラ2 (5)モズ1♀
(6)ハシボソガラス7 (7)ハシブトガラス7 (8)シジュウカラ12 (9)ヒヨドリ31 (10)ウグイス2
(11)エナガ2 (12)メジロ5 (13)ムクドリ1 (14)シロハラ2 (15)ツグミ4
(16)ハクセキレイ6 (17)アオジ4 (18)コジュケイ2 (19)ドバト9 (20)ガビチョウ5


<備考>

〇ひょうたん池脇に飛来したモズの雌を確認する、ここに定着か。ひょうたん池北側斜面
 で12月7日にモズを観察したが雌雄は不明であった。なお西端のあずまや池でモズの雌が
 撮影されているが、こことは別個体であろう。
〇清水谷公園で久しぶりにエナガに出会った。

△モズの雌 あずまや池 12月15日 撮影:岩井満夫さん