金子凱彦の野鳥調査  195回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2024年1月1日(祝・月) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ10(♂7♀3) (2)カルガモ18 (3)キジバト12 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス6
(6)ハシブトガラス2 (7)ヤマガラ1 (8)シジュウカラ5 (9)ヒヨドリ10 (10)ウグイス2
(11)エナガ10+ (12)メジロ6 (13)シロハラ1  (14)ツグミ3   (15)ジョウビタキ1
(16)ハクセキレイ2 (17)アオジ3 (18)コジュケイ4 (19)ドバト5  (20)ガビチョウ3

<備考>
〇元旦、大池にマガモ、カルガモが1羽もいない、珍しい、どうしたのであろうか。Start
 地点のひょうたん池にマガモ2羽が寄り添うように浮いていた。あずまや池6羽(♂4♀2)、
 清水谷公園の池に雄2羽であった。なおカルガモはあずまや池7羽、清水谷公園11羽であった。
〇わきみず池でエナガの単独群れに遭遇、ハンノキ等の樹冠部を忙しげに移動、青空をバック
 に純白の体が輝いて見えた。
 

●調査日 2024年1月3日(水) くもり

<調査結果>
(1)マガモ12(♂8♀4) (2)カルガモ15 (3)キジバト5 (4)コゲラ1 (5)アオゲラ1
(6)ハシボソガラス5 (7)ハシブトガラス4  (8)シジュウカラ30+ (9)ヒヨドリ12 (10)ウグイス2
(11)メジロ35+  (12)ムクドリ3  (13)ツグミ3  (14)ハクセキレイ1  (15)アオジ2
(16)コジュケイ2  (17)ドバト16  (18)ガビチョウ9

<備考>

〇久しぶりにアオゲラの声を聞く。
〇多摩平第六公園でメジロの群れに遭遇する、園内の常緑樹を30羽以上が移動、シジュウカラ
 20羽ほども認める。この群れにヒヨドリが鳴きながら時々混じる。
 

●調査日 2024年1月11日(木) くもり

<調査結果>
(1)マガモ11(♂7♀4) (2)カルガモ16 (3)キジバト10 (4)モズ1♀ (5)オナガ10
(6)ハシボソガラス9 (7)ハシブトガラス2  (8)ヤマガラ3  (9)シジュウカラ7  (10)ヒヨドリ14
(11)ウグイス2  (12)メジロ10  (13)ムクドリ30  (14)シロハラ2  (15)ツグミ3
(16)ハクセキレイ2  (17)カワラヒワ5  (18)アオジ3 (19)コジュケイ2 (20)ドバト15
(21)ガビチョウ3


<備考>

〇あづまや池東の桜並木でモズの雌を観察する、さらにわきみず池の東側でも雌を見る、
 同じ個体であろう。
〇今年は大池の柿が遅くまで残っている。今日はオナガを見るが、ヒヨドリ、ムクドリ、
 メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ハシボソガラス、最近はツグミ、シロハラが飛来する。
〇久しぶりに5羽ほどのカワラヒワを見る。カワセミハウスが建つ前(2017年オープン)
 の空き地・広場ではカワラヒワの群をたびたび見たが、近年はさっぱりであった。
 正月4日に岩井さんが本種を撮影したので紹介する。

モズの雌 第二コーポラス前 1月7日 撮影:岩井満夫さん


大池の柿とオナガ  1月8日 撮影:岩井満夫さん


アカシデに止まるカワラヒワ  1月4日 撮影:岩井満夫さん
  

●調査日 2024年1月17日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ5(♂3♀2) (2)カルガモ22 (3)キジバト7  (4)コゲラ2 (5)アオゲラ1
(6)モズ2♀ (7)オナガ7  (8)ハシボソガラス6 (9)ハシブトガラス3 (10)ヤマガラ3
(11)シジュウカラ7 (12)ヒヨドリ20 (13)ウグイス2 (14)エナガ10+(15)メジロ21+
(16)ムクドリ42  (17)シロハラ6  (18)ツグミ12 (19)ジョウビタキ1♂ (20)ハクセキレイ2
(21)カワラヒワ4  (22)アオジ3 (23)コジュケイ4  (24)ドバト15  (25)ガビチョウ9


<備考>

〇マガモが減った、なぜか?どこに行ってしまったのか。
〇ひょうたん池とカワセミハウス北側の墓地でモズの雌を確認する、別個体であろう。
〇本日はツグミ、シロハラが多かった、これだけの数は新記録である。
〇日差しが温かく風もなく、出現した鳥たちも25種と多く、絶好の“鳥見”日和であった。

●調査日 2024年1月22日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ6(♂3♀3) (2)カルガモ9 (3)キジバト6  (4)アオゲラ1 (5)モズ1
(6)オナガ5 (7)ハシボソガラス3 (8)ハシブトガラス4 (9)ヤマガラ2  (10)シジュウカラ12
(11)ヒヨドリ5 (12)ウグイス1 (13)メジロ17 (14)ムクドリ3 (15)シロハラ4
(16)ツグミ2  (17)ハクセキレイ1  (18)アオジ2  (19)コジュケイ2  (20)ドバト10
(21)ガビチョウ4


<備考>

〇今冬はツグミの仲間のツグミ、シロハラが多いが、今日はシロハラの方が多かった、今
 までにない記録だ。
〇コジュケイ健在、2羽でいつもの場所で仲良くせっせと餌をついばんでいる。ヒトをあま
 り警戒していないようで、時には餌を求めて私の足元まで寄って来る。


●調査日 2024年1月29日(月) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ10(♂6♀4) (2)カルガモ18 (3)キジバト11 (4)コゲラ1 (5)モズ3(♂1♀2)
(6)ハシボソガラス6 (7)ハシブトガラス3 (8)シジュウカラ14 (9)ヒヨドリ6 (10)ウグイス1
(11)メジロ25± (12)ヒレンジャク3  (13)ムクドリ30 (14)シロハラ1 (15)ツグミ6
(16)ハクセキレイ1 (17)シメ1  (18)アオジ5  (19)コジュケイ2 (20)ドバト10
(21)ガビチョウ4


<備考>

〇多摩平第三緑地で初めてモズの雄を観察する。東端のひょうたん池ではモズの雌、桜並木
 で雌を観察する。
〇わきみず池西側の水辺に降りたヒレンジャクを確認する。近くにいた岩井さんに連絡する
 と、すぐ撮影、3羽確認する。午後には6~7羽を桜並木で見たと岩井さんから聞く。昨年
 の初飛来は2月22日であった、今冬は早い。

ヒレンジャク  1月29日  撮影:岩井満夫さん。