金子凱彦の野鳥調査  201回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2024年7月14日 くもり

<調査結果>
(1)カルガモ5 (2)キジバト3 (3)アオバズク4(親2、幼鳥2) (4)オナガ4 (5)ハシボソガラス3
(6)ハシブトガラス4 (7)シジュウカラ5  (8)ツバメ1 (9)ヒヨドリ3  (10)ウグイス1
(11)ムクドリ1 (12)ドバト4 (13)ガビチョウ7

  
<備考>

〇アオバズクの幼鳥が2羽になる、昨日、今日と巣立つ。
〇ツミがアオバズク周辺に現れるようになる。
〇今年は遅くまでウグイスが鳴いている。

ツミ 7月15日 撮影:岩井満夫さん
 

●調査日 2024年7月22日 晴れ、とにかく暑い
 

<調査結果>
(1)カルガモ10 (2)キジバト4 (3)アオバズク6(親2、幼鳥4) (4)ハシボソガラス3 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ15+  (7)ツバメ2  (8)ヒヨドリ10+  (9)ムクドリ2  (10)コジュケイ3
(11)ドバト4  (12)ガビチョウ6

<備考>

〇アオバズクの幼鳥は4羽になる。
〇シジュウカラは今年生まれの幼鳥が多かった。ヒヨドリも幼鳥をたびたび見る。
〇コジュケイの親子健在、私の目の前で暑さのためか親子ともども腹ばいになるように地面に
横になった、奇妙な格好だ、警戒心も希薄だ。


●調査日 2024年7月28日 晴れ、蒸し暑い

<調査結果>
(1)カルガモ8 (2)キジバト7 (3)アオバズク6(親2、幼鳥4) (4)ハシボソガラス2 (5)ハシブトガラス3
(6)シジュウカラ3 (7)ヒヨドリ3  (8)ムクドリ2  (9)ドバト2  (10)ガビチョウ2


<備考>

〇アオバズクのファミーリーは元気!いつまで観察することができるか。
<アオバズクの経緯>岩井満夫さんの撮影記録より
〇5月11日、アオバズク発見
〇5月17日、見守り始まる
〇7月 1日、巣から雌出る
〇7月13日、幼鳥1羽出る
〇7月14日、幼鳥2羽になる
〇7月15日 幼鳥4羽になる

5月17日 見守り始まる


7月1日 巣から雌出る


7月13日 1羽巣立つ


7月17日 幼鳥


7月20日 幼鳥4羽と親鳥(右端)
以上5枚の写真は岩井満夫さん撮影です

●先月号のお詫び
6月6日、6月13日、6月29日の<調査結果>でアオバズクが抜けていました。当時抱卵
中で微妙な時期だったの公表を控えました。正確な記録を報告できず申し訳ございま
せんでした。