金子凱彦の野鳥調査  193回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦

●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に
東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接し
た黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公園の崖
下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、
「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端の中央線脇に
ある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション・ヴィ-クコ-ト
豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコースを1時間で歩き、
その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

●調査日 2023年11月3日(金・祝)  晴れ

<調査結果>
(1)マガモ3(♂2♀1) (2)カルガモ10 (3)キジバト6 (4)コゲラ5 (5)ハシボソガラス5
(6)ハシブトガラス3 (7)ヤマガラ3 (8)シジュウカラ23 (9)ヒヨドリ25 (10)エナガ2
(11)メジロ3 (12)ハクセキレイ1 (13)ドバト2 (14)ガビチョウ12

<備考>
〇昨日はいなかったマガモの雌1羽が大池に入る。
〇調査地の東端(ひょうたん池)と西側(多摩平第三緑地)で混群に出会う。種数は多かった
 が個体数は少ない小さな群れだった。
 

●調査日 2023年11月14日(火) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ10(♂7♀3) (2)カルガモ9 (3)キジバト6 (4)コゲラ1 (5)ハシボソガラス6
(6)ハシブトガラス5 (7)ヤマガラ4 (8)シジュウカラ10 (9)ヒヨドリ30 (10)ウグイス1
(12)ムクドリ12 (13)アオジ6 (14)ドバト2 (15)ガビチョウ11

<備考>

〇11月なるとマガモが増えた、11/4)7羽(♂4)、11/10)10羽(♂7)、11/12)12羽(♂8)。
〇わきみず池でウグイスが藪に逃げ込むのを観察するが笹鳴き(地鳴き)はなかった。
〇アオジ5~6羽が地面で採餌、警戒するとフェンス内に逃げ込むがすぐ飛び出し採食に専念して
いた。なお岩井さんが11月4日にわきみず池で本種を撮影したので紹介する。

アオジ 11月4日 撮影:岩井満夫さん
 

●調査日 2023年11月22日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ10(♂7♀3) (2)カルガモ7 (3)キジバト6 (4)アオサギ1 (5)コゲラ1
(6)アオゲラ1 (7)ハシボソガラス5 (8)ハシブトガラス2 (9)シジュウカラ16+ (10)ヒヨドリ29
(11)ウグイス1 (12)エナガ1+ (13)メジロ8 (14)ツグミ1 (15)ジョウビタキ1♂
(16)キセキレイ1 (17)ハクセキレイ1 (18)アオジ2 (19)コジュケイ2 (20)ドバト8
(21)ガビチョウ17


<備考>

〇清水谷公園の池の中島に潜むようにしてアオサギが水面を見つめていた。
〇大池の柿の木にツグミが飛来するが、すぐ姿を消してしまった。
〇大池の柵にジョウビタキが飛来する、黒川では今秋初である。
〇わきみず池でキセキレイに会う、このキセキレイは私の進む前々と歩き、あずまや池まで
私を導くように移動していた。私が追い立てていた?
〇やっと黒川の鳥たちが多くなってきた。

メジロ 11月22日 撮影:岩井満夫さん

●調査日 2023年11月29日(水) 晴れ

<調査結果>
(1)マガモ12(♂7♀5) (2)カルガモ12 (3)キジバト4 (4)コゲラ2 (5)アオゲラ1
(6)ハシボソガラス4 (7)ハシブトガラス3 (8)シジュウカラ7 (9)ヒヨドリ14 (10)ウグイス1
(11)メジロ3 (12)ハクセキレイ1 (13)アオジ3 (14)コジュケイ2 (15)ドバト4
(16)ガビチョウ16


<備考>

〇大池のマガモが増えたが、カルガモはゼロだった。清水谷公園の池にはカルガモが10羽
入っていた。
〇アオジは3カ所で観察する、今年は多いか?
〇岩井さんがわきみず池でジョウビタキの雌を撮影したので紹介する。私は11月22日に大池で
雄を観察している。

ジョウビタキ♀ 11月30日 撮影:岩井満夫さん