金子凱彦の野鳥調査  207回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

9月12日の倒木事故以来1月も一部「立ち入り禁止」が続いている。今月も黒川
 清流公園の南側・車道を歩きながら一部調査を実施した。

調査日 2025年1月1日(水) 晴れ
<調査結果>   
(1)マガモ6(♂3♀3) (2)カルガモ11 (3)キジバト5 (4)ダイサギ1 (5)コゲラ1
(6)ハシボソガラス6 (7)ハシブトガラス2 (8)ヤマガラ2 (9)シジュウカラ5 (10)ヒヨドリ25
(11)ウグイス1 (12)メジロ14 (13)ムクドリ12 (14)シロハラ1 (15)ツグミ1
(16)キセキレイ2 (17)ハクセキレイ1 (18)アオジ2 (19)コジュケイ1 (20)ドバト5
(21)ガビチョウ1

<備考>
〇黒川New Year Countでダイサギが出迎えてくれた。このダイサギは5日まで毎日大池に
飛来していた。
〇大池の柿で今年もシロハラに会う。
〇当日岩井さんがわきみず池で数羽のイカルを観察し撮影したので紹介する。

 

△ダイサギ 1月1日 大池  撮影:岩井満夫さん
 

△イカル 1月1日 わきみず池  撮影:岩井満夫さん

調査日 2025年1月8日(水) 晴れ
<調査結果>   
(1)マガモ6(♂3♀3) (2)カルガモ10 (3)キジバト7 (4)カワセミ1 (5)コゲラ3
(6)モズ1♀ (7)ハシボソガラス14 (8)ハシブトガラス2 (9)シジュウカラ9 (10)ヒヨドリ7
(11)ウグイス1 (12)メジロ2 (13)ムクドリ2 (14)ツグミ1 (15)ジョウビタキ2♀
(16)キセキレイ1 (17)ハクセキレイ1 (18)アオジ1 (19)ドバト4 (20)ガビチョウ1

<備考>
〇筆者は出会えなかったが、本日岩井さんがアオバト2羽を観察し撮影したので紹介をす
る。黒川では珍しい鳥である。

 

△アオバト 1月8日 撮影:岩井満夫さん

調査日 2025年1月13日(月・祝) 晴れ
<調査結果>   
(1)マガモ8(♂4♀4) (2)カルガモ12 (3)キジバト7 (4)ダイサギ1 (5)カワセミ1♀
(6)コゲラ4 (7)アオゲラ1 (8)モズ2♂♀ (9)オナガ7+ (10)ハシボソガラス8
(11)ハシブトガラス2 (12)ヤマガラ8 (13)シジュウカラ11 (14)ヒヨドリ7
(15)ウグイス2 (16)エナガ5+ (17)メジロ12 (18)ムクドリ1 (19)ジョウビタキ2♀
(20)キセキレイ2 (21)ハクセキレイ3 (22)アオジ2 (19)ドバト5 (20)ガビチョウ3

<備考>
〇大池にAM9:01ダイサギが飛来する、元旦から毎日にように姿を現している。
〇久しぶりにアオゲラの声を聞き、姿を見る。
〇東端のひょうたん池でモズの雄、西端の墓地で雌を確認する。雄は中央線を越え南側に
消えた、今冬の雄は中央線の南側がメインのテリトリーか、それでひょうたん池から大池
に現れないのか、今後の観察が必要だ。
〇今冬はキセキレイの姿を連日のように見る。今日は大池と西端の多摩平第3緑地脇の湧
水で見る、2羽の記録になる。
〇ルリビタキを岩井さんがわきみず池で撮影したので紹介する。本種は久しぶりである。
ただ以後の観察はない。

 

△ルリビタキ♀ 1月12日 撮影:岩井満夫さん

調査日 2025年1月20日(月) 晴れ
<調査結果>   
(1)マガモ4(♂2♀2) (2)カルガモ16 (3)キジバト8 (4)ダイサギ1 (5)カワセミ1♀
(6)コゲラ3 (7)オナガ5 (8)ハシボソガラス9 (9)ハシブトガラス4 (10)ヤマガラ1
(11)シジュウカラ7 (12)ヒヨドリ12 (13)ウグイス1 (14)エナガ5 (15)メジロ7
(16)ムクドリ2 (17)ジョウビタキ1♂ (18)キセキレイ2 (19)ハクセキレイ1
(20)ドバト12 (21)ガビチョウ2

<備考>
〇わきみず池で目の前にカワセミが飛来、小枝より飛び込む、キラキラ光る小さな魚を
ゲットする。
〇多摩平第3緑地で今冬初めてジョウビタキの雄を観察する。


調査日 2025年1月27日(月) くもり
<調査結果>   
(1)マガモ6(♂3♀3) (2)カルガモ15 (3)キジバト12 (4)ダイサギ2 (5)オオタカ1
(6)コゲラ2 (7)アオゲラ1 (8)ハシボソガラス8 (9)ハシブトガラス1 (10)ヤマガラ2
(11)シジュウカラ18+ (12)ヒヨドリ5 (13)ウグイス1 (14)エナガ15+
(15)メジロ10+ (16)ムクドリ9 (17)ツグミ1 (18)ジョウビタキ2♂♀ (19)スズメ1
(20)キセキレイ1 (21)ドバト8  (22)ガビチョウ1

<備考>
〇多摩平側のマンション屋上の上空をオオタカがゆっくり旋回していた。
〇アオゲラの声を聞く、付近で本種のペアを昨日岩井さんが撮影している。春に向けペア
の行動が始まるのか。
〇エナガ15+、シジュウカラ15±、ヤマガラ、メジロ、コゲラの混群に出会う。
〇久しぶりに、やっと多摩平第3緑地でツグミに出会う、今冬本種をほとんど見かけない。
〇カワセミハウス北側の台地(多摩平第1緑地)で伐採、剪定が始まり「立ち入り禁止」
になった。この区域ではモズ♀、ジョウビタキ♀を確認しているが今後どうなるか。