金子凱彦の野鳥調査 第208回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。

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黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成
●調査日 2025年2月16日(日) 晴れ
<調査結果>
(1)マガモ6(♂3♀3) (2)カルガモ32 (3)キジバト5 (4)ダイサギ1 (5)コサギ1
(6)カワセミ1♀ (7)コゲラ1 (8)アオゲラ1 (9)モズ1♂ (10)ハシボソガラス4
(11)ハシブトガラス1 (12)シジュウカラ4 (13)ヒヨドリ3 (14)ウグイス1 (15)メジロ3
(16)ムクドリ3 (17)ジョウビタキ2♀ (18)キセキレイ1 (19)ハクセキレイ1 (20)アオジ1
(21)ドバト5 (22)ガビチョウ4
<備考>
〇カルガモ10羽が大池に飛来し池をバタバタしていたが、すぐ中央線南側に飛び去る。
〇大池にダイサギ、水路にコサギの姿があった。
〇アオゲラの声をたびたび聞くようになる、本種は1月26日に雌雄で行動しているのを岩
井さんが観察し撮影をしている。

△アオゲラの雌雄 1月26日 撮影:岩井満夫さん
〇本日はモズの雄を確認するが、翌17日に岩井さんがモズの雌雄を撮影している。ペアに
なったか?

△モズの雄(上)雌(下) 2月17日 撮影:岩井満夫さん
●調査日 2025年2月25日(火) 晴れ
<調査結果>
(1)マガモ8(♂4♀4) (2)カルガモ17 (3)キジバト6 (4)カワウ1 (5)ダイサギ1
(6)カワセミ2(♀1) (7)コゲラ1 (8)アオゲラ1 (9)ハシボソガラス3 (10)ハシブトガラス1
(11)ヤマガラ1 (12)シジュウカラ4 (13)ヒヨドリ (14)メジロ2 (15)ムクドリ3
(16)シロハラ1 (17)ジョウビタキ1♀ (18)キセキレイ1 (19)アオジ2 (20)コジュケイ3
(21)ドバト5 (22)ガビチョウ2
<備考>
〇大池にカワウが着水しようとするが、カワセミ撮影のカメラマンたちが池の前にいるの
でできず、電柱のてっぺんで思案顔で?待っていた。
〇カワセミを大池(♀)と清水谷の池で観察する。清水谷の雌雄わからなかったが、雄で
あるとの話を聞くが…。
〇久しぶりにコジュケイたちに会う、黒川公園の伐採作業中は見なくなったが落ち着いた
ので姿を現すようになったようだ。