金子凱彦の野鳥調査  209回
                             日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
 同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年
に東京都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣
接した黒川清流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000㎡の雑木林です。黒川清流公
園の崖下には数カ所から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」
「大池」、「わきみず池」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園東端
の中央線脇にある「ひょうたん池」から西へカワセミハウス(2017年4月OPEN)、マンション
・ヴィ-クコ-ト豊田、多摩平第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7kmのコース
を1時間で歩き、その間に出現した野鳥の種類と数を記録します。


黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成

調査日 2025年3月6日(木) くもり
<調査結果>   
(1)マガモ7(♂4♀3) (2)カルガモ12 (3)キジバト5 (4)カワウ1 (5)コゲラ2
(6)アオゲラ1♂ (7)モズ1 (8)オナガ9 (9)ハシボソガラス8 (10)ハシブトガラス4
(11)シジュウカラ4 (12)ヒヨドリ7 (13)メジロ4 (14)ムクドリ11 (15)アオジ1
(16)コジュケイ3 (17)ドバト14 (18)ガビチョウ2

<備考>
〇カワウが大池や水路で採餌中、うまく餌は採れているのか。
〇カワセミハウスの多摩平側をオナガの群れが東から西へ次から次へと飛ぶ、6羽数えたが
もっと多かったのではないか。
〇コジュケイ3羽が人を恐れないで園路でせっせと採食中、足元まで寄って来た。
 

△カワウ 3月6日 水路にまで入り込んでいる 撮影:岩井満夫さん
  


調査日 2025年3月22日(土) 晴れ
<調査結果>   
(1)カルガモ2 (2)キジバト3 (3)ダイサギ1 (4)コサギ1 (5)カワセミ1
(6)コゲラ1  (7)モズ2♂♀ (8)ハシボソガラス5 (9)ハシブトガラス6 (10)シジュウカラ7
(11)ヒヨドリ6 (12)ウグイス1 (13)ムクドリ5 (14)アオジ1 (15)ドバト3
(16)ガビチョウ1

<備考>
〇マガモがどこにもいません、昨日(3/21)大池で2羽♂♀を見たが…。

見ましたが、これが今冬の終認のようです。ちなみに昨年(14年)は3月00日2羽♂♀が
終認でした。
〇大池でダイサギとともにコサギが採食していた。コサギは2月になると水路でたびたび
見るようになる。
〇水橋さんがペアになったモズを観察、撮影したので紹介します。なお今日は雌雄別行動
をしていた。
 

△モズの雄(左)と雌 3月19日  撮影:水橋薫さん

〇ウグイスの囀りを聞く。私の黒川での初認は3月15日だったが、すでに日野の自然会員
の3月7日の記録がある。
<特報>
3月28日、清水谷公園でゴイサギを岩井さんが観察、撮影したので紹介します。本種は久
しぶりの記録です。
 

△ゴイサギの幼鳥(ホシゴイ) 3月28日   撮影:岩井満夫さ