金子凱彦の野鳥調査 第67回
日野の自然を守る会 金子凱彦
●東豊田緑地保全地域の野鳥調査
<調査地とコース>
同保全地域は日野市のほぼ中央部に細長く広がる日野台地の段丘崖の一部で、1975年に東京
都により緑地保全地域に指定されました。東豊田3丁目、多摩平2丁目、7丁目に隣接した黒川清
流公園、多摩平第6公園、清水谷公園の約60,000uの雑木林です。黒川清流公園の崖下には数カ所
から湧水が流れており、池が4カ所あります。東から「ひょうたん池」、「大池」、「わきみず池
」、「あずまや池」の名が付いています。調査は黒川清流公園の東端の中央線脇にあるひょうたん
池から西へ黒川防災広場(汚水処理場跡地)、第6公園、山王下公園、清水谷公園の池まで約1.7
kmのコースを1時間で歩き、その間に出現した、野鳥の種類と数を記録します。
鳥の調査
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黒川清流公園内の表示板に説明を増やし作成
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調査日 2013年5月2日 くもり、無風
<調査結果>
(1)アオサギ3 (2)カルガモ5 (3)キジバト8 (4)ヒヨドリ9 (5)シシジュウカラ9
(6)スズメ3 (7)ムクドリ2 (8)オナガ4 (9)ハシボソガラス3 (10)ハシブトガラス2
(11)ドバト23 (12)ガビチョウ2
<備考>
・アオサギは平山(多摩動物園?)から多摩平方向への上空通過である。採食のために多摩川
まで出るのであろうか。いずれ調べてみたい。
・カルガモは大池4羽、わきみず池1羽であった。わきみず池周辺で今年も営巣するであろうか
・ハシブトガラスに破られたゴミ袋の残飯を食している、スズメを久しぶりに見る。
・ハシボソガラスは大池〜コーポラス周辺に1ペア、わきみず池周辺に1ペアが繁殖縄張り
(周年)を持っているようだ。そこにハシブトの姿もある。複雑な関係が織りなされている。
そういえば、わきみず池北側の斜面に立つ大ケヤキで、ハシブトが繁殖したこともあった。
<その他の記録>
まことに小さな声であったが、4月30日にキビタキの囀りを聞く。本日はキビタキを確認でき
なかった。なお会員の藤田さんは5/2にわきみづ池でキビタとセンダイムシクイの声を聞いて
いる。
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調査日 2013年5月5日 快晴、無風
<調査結果>
(1)カルガモ4 (2)キジバト5 (3)ツバメ3 (4)ハクセキレイ1 (5)ヒヨドリ7
(6)モズ3(1♂1♀、幼鳥1) (7)シジュウカラ7 (8)ムクドリ5 (9)オナガ4
(10)ハシボソガラス2 (11)ハシブトガラス3 (12)ドバト10 (13)ガビチョウ2
<備考>
・カルガモは大池2羽、わきみず池1羽、あづまや池1羽であった。
・清水谷公園の池の周辺上空を旋回するツバメ3羽を観察する。豊田駅前に渡ってきたツバメた
ちであろう。
・モズのファミリーを防災広場で観察する。だいぶ大きくなった幼鳥1羽が低木の間を飛び回って
いた。付近を成鳥の雌雄が飛ぶが(枝から飛び上がり、フライングキャッチをたびたび行った)、
給餌は観察できなかった。幼鳥はこの1羽だけでなく他にもいるようだ。愛くるしい顔をした幼鳥
は、短い尾をぐるぐる回しながら付近をキョロキョロ見回していた。
●調査日 2013年5月19日 晴れ、微風
<調査結果>
(1)カルガモ1 (2)キジバト2 (3)アオゲラ1 (4)ヒヨドリ5 (5)ウグイス1
(6)シジュウカラ5 (7)ムクドリ3 (8)オナガ2+ (9)ハシボソガラス2
(10)ハシブトガラス5 (11)ドバト9 (12)ガビチョウ2
<備考>
・わきみず池、あずまや池にカルガモの姿なし。大池は1羽だけであったが、雌が抱卵中か?
他の池でも繁殖すると思うが。もう少し待とう。
・ウグイスは防災広場西端から鳴きながら第2コーポ付近まで移動していた。ウグイスの囀り
は久しぶりであるが、繁殖しているかは不明である。
●今月は後半の調査ができなかった。会員の藤田淳子さんが黒川公園の観察記録を会報6月号
の自然だよりに発表しているので転載する。
4月22日 ノゴマ1♂ 第2コーポラス前の湧水で水浴び(珍しい、初記録?)
5月 6日 クロジ1♂ 第2コーポラス前の湧水で水浴び
3月、この湧水に降りたヒレンジャク1羽が野良ねこに捕食される事件が起きている。